性欲の強い人!

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昨夜なにげなく、テレビを見ていたときのことです。
バラエティ番組で、20歳ほどのきれいで可愛い女性が、
おまえはどんな男性が好きなのか?と聞かれて、
「性欲の強い人!」と答えていました。
進行役の男性が、一瞬絶句していましたね。

誰に言わされたわけでもなく、自然にそう思った理由は、
家が貧しいにもかかわらず、10人の子供がいて、
雨漏りをするような家で、大変な子ども時代を過ごしたけど、
両親が仲良くて、兄弟家族が助け合って、
幸せな子ども時代を過ごしたと思っているのです。
だから自分も、お金持ちより性欲の強い人と結婚したい!

考えてみれば、なんて健康的な家族なんでしょう。
僕の知る限りでも、毎晩愛し合うような性欲の強い人は、
たいがい男女の仲はいいし、幸せそうに見える。
それなのに昭和の日本では、性欲を蔑む傾向がなかったか?
性欲が強いことを、コンプレックスに思う人さえいたでしょう。

お年寄りに聞くと、戦後は「3S」が日本人を懐柔した!
と言って、スポーツ、スクリーン、セックスを、
なかば羨望の目で見ながら、どこかで蔑んでいた。
だけど日本人には、長い歴史の中に豊かな性文化があって、
本来はおおらかな、男女の性を讃えた文化を持っているのです。
それが富国強兵・経済拡大で貶められていた。

新しい国造りに、循環共生や自給自立とは言うけど、
そんな抽象的な方向性と同時に、それではどんな家族像か?
と考えれば、男女が気兼ねなく恥じらいながら愛し合う、
それを楽しみにして、社会全体が成り立っていれば、
経済拡大による弊害も減るし、多くの人が幸せになれる?

いや、また難しく考えるのはやめましょう。
過剰な時代に、物欲にかまけるのが時代遅れの間違いなら、
ただひたすら原始的に愛し合うのは、いいことかもしれない。
この時代に、若くてきれいな女性が、あっけらかんと、
「性欲の強い人が好き!」と言うのは、
あるいは、時代の要請というものかもしれません。

え~っと、念のために書き添えますが、
性欲とセックスは、必ずしも同じではありませからね。