日本の進むべき道

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今年3月期末に向けて、さらに失業者が増えますが、
もう何年も前から必要が騒がれていた産業構造の転換は、
ようやく4月から、遅ればせながら実施され始めます。
その柱は、新エネルギー産業と農林水産業への誘導で、
それに比べれば、高速道路公団を支援する話はトンマだし、
2兆円の税金ばらまきは、無策の象徴でしかありません。

日本をこんな状況に追い込んだ、政治家の思考はお粗末で、
貿易依存型の経済拡大を押し進めた内閣が、去年の秋、
アメリカ発のマネー崩壊に対して、日本は大丈夫だと言う。
食もエネルギーも自給しない、外国依存政策を進めておいて、
その諸外国が、金融マネーの崩壊で経済縮小すれば、
一番影響を受けるのは、何も自給しない国でしょう!

いや、それからでもすぐに産業の構造転換を目指せば、
年末までに、循環型エネルギー開発に人を振り向けるなり、
春から農林水産業へ転職できる人の育成もできたでしょう。
本来なら、少しは世界が見えていれば、もっと以前から、
こうした政策を進めていなければならなかったのに、
この国の政治家が行う対策は、どうもあてになりません。

このブログでさえ、もう何年も言い続けていることですが、
安心安全な国を作るには、食とエネルギーの自立が不可欠で、
世界で先進国と言われる国々は、必ず自給率を上げている。
それは一次二次石油ショック以来、世界の国々の動向で、
枯渇資源の奪い合いから、循環型社会への転換だったのです。
それをやって来なかった日本は、じわじわと効いてきます。

さて、それでもありがたいことに、日本はまだ豊かです。
もともと大したお金なんかなくても、実りの自然があって、
春に種を蒔いていおけば、夏にも秋にも様々な収穫ができる。
自然環境が壊されたと言っても、汚染の少ない水も得られる。
仕事にあぶれたすべての人を、循環型社会に回せば、
それこそ、この国には技術も環境も人材もあるのです。

だけど政党の広告塔みたいにテレビ出演する国会議員や、
政治評論家や、コメンティターや、お茶の間の人気者達は、
こうした必須の題材を話さずに、お互いの批判ばかりです。
こんな取り上げ方しかできないマスコミも問題ですが、
やっぱり恥ずかしいのは、事態がわからない政治家です。
次の選挙では、そんな政治家を選ぶのはやめましょう!