南砺市・地域づくり談義

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市民との対話と協働を掲げて当選した、南砺市の田中市長が、
地域住民との直接対話をする「地域づくり談義」が始まりました。
昨夜はその井波地域の日だったので、行ってきたのですが、
会場にはざっと数えて120人以上と思われる人が集まっており、
質問や意見はひとり一つ、それに対して市長が答えるだけで、
残念ながら、談義とか対話とかいう意見交換の場ではありません。

市内各地域の自治振興会ごとに、一回ずつ開催とのことですが、
一万人の大人数を抱える井波地区も、500人ほどの小さな地区も、
同じように一回、同じように2時間しか取っていないとのこと。
まるで今までの延長のような、聞いたような質問が次々にあって、
市長が次々にそれに答えるだけで、とても談義とは思われません。
同じように感じた人は何人もいたようで、これを指摘する発言があり、
会場内からは、心ならずも同意の拍手が沸き起こる有り様でした。

南砺市では、井波地域と福光地域に人数が多いのだと聞きましたが、
そうであれば、どうしてもっと分割するなり時間を長くするなり、
実質的な意見交換を、出来るようにしていただけなかったのか?
せっかく斬新な試みだっただけに、残念に思われてなりません。
しかも僕の場合は、砺波平野全体での散居村の価値や田舎暮らしを、
どのように過疎対策と繋げていくのか、大いに関心があったのに、
井波地域は八日町を中心の観光対策がメインだとされているので、
こんなに短い時間内では、市全体のことなど言い出しにくいのです。

中には、今回の自治振興会のやり方を批判する人も出てきて、
これだけの市民の意見を聞くなら、せめて事前に町内会ごとに、
集まって意見を出し合って、まとめておくべきでなかったか?
と主催者側に対する手厳しい意見が出たのも、無理からぬ話です。
参加者の中には、井波は対立候補を応援していた地域だから、
田中市長の下では冷遇されても仕方がない!と思う人もいるのか、
会の終了後には、仕方ないね!と言い残して帰る人もいました。

最後の「地域づくり談義」が終わるのは、井口地域の2月22日。
一ヶ月半の長い期間をかけても、意見交換できなかった人がおり、
一方で、これを機に市政への思いを対話した人たちもいるでしょう。
新しい市政に期待する人には、政治参加を求める人が多いのです。
この公約で、田中市長に投票した人が多いのだから、これを忘れず、
さらに市民の声を聞き、情報公開をして、協働する行政を望みます!