現代の迷信

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現代社会が、
「金融経済危機」ではなく、「政治社会危機」である!
とはどういうことか?

すでに何人もの人が言及していることではありますが、
僕が尊敬するヘレナ・ホッジさんは、
11月に行われた講演の中で、次のように言っています。

「最近は多くの人が政策転換に関心を失って、
 政権が変わっても同じことだと思うようになっています。
 ですが、政治を転換出来なかったのは、
 政治を支える経済の構造を把握出来ていなかったからで、
 表面的にしか改革をとらえられなかったからです。」

これは、今の自民党政権に嫌気がさしながら、
民主党政権にも何も期待しない人が増えたことと一致します。
そこでこの「今の政治を支える経済の構造」を見ていくと、
ヘレナさんは、そこにいくつもの迷信があると指摘される。

僕はそこで、こちら(↓)にまとめられている講演録を参考に、
http://yaplog.jp/kokopelli-life/archive/8
現代社会にはびこっている、経済の迷信について考えてみました。

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【迷信1】
 ~金融経済成長が有益だという迷信~

【迷信2】
 ~お金は国が管理しているから安心という迷信~

【迷信3】
 ~人間の本性が大量消費や環境破壊を引き起こすという迷信~

【迷信4】
 ~経済グローバル化は自然な進化だという迷信~

【迷信5】
 ~世界を養うには大規模農業と開発が必要だという迷信~

【迷信6】
 ~南北公正を保つのに途上国のCO2排出は仕方が無いという迷信~

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この項目を読んで、?と思った人は、ぜひ講演録を読んでみてください。
たとえば金融マネーによる経済成長というのは、環境破壊ばかりでなく、
病人を増やし、家族を壊し、人間の絆や愛情をマネーに換算して成り立つ、
実は有害無益かも知れないと言う事実に、驚かれるかも知れません。

しかもこうした経済拡大は、膨大な広告予算で人々を欲に導き走らせ、
貪欲でないと落ち零れるという、強迫観念を植え付けることで成り立つ、
まったく不自然で人工的な、政治的要因によるものだと言うことです。
大規模農業も開発途上国援助も、地域の貧困を増長させるばかりか、
家事労働者だった女性を、借金を抱えるビジネスに引き込んでいきます。

さらには、こうしたマネーは国が発行管理しているわけではなく、
たとえば800兆円の借金である国債は、国民が買う個人国債の場合は、
個々人が実際に存在する資産であるお金と交換して購入しますが、
銀行が引き受ける場合には、何も担保を出さずに債権者となるのです。
国が自分で引き受ければ、国民は債務者にならずに済むものを、
銀行を使うことによって、国民は毎年何十兆円も銀行に支払うのです。

これが、実際には何も生産しないのに経済成長する仕組みです。

この馬鹿げた金融経済システムで、世界中をグローバル化することは、
未来に「ありもしない期待」だけを増やし、現状の生活を破壊していく。
実際には価値が無く、問題ばかり起こす金融マネー経済を信じることは、
「迷信」と言わずに何と呼ぶことが出来るでしょうか!

参考資料(↓)「どこに真の経済力が存在するのか」
http://www.grsj.org/colum/colum/kaheikaikaku.html