別れないエチカ

イメージ 1

夕食後に、なにげなくテレビをつけていたら、
「夫婦のエチカ」って言葉が聞こえてきました。
エチカって何だっけ?と思いながら、見ていると、
夫婦の絆のことかな?って思う話が紹介されている。
たいがい女の方が強くて、男がそれに従っているのは、
夫婦円満のコツとも聞くので、それはそれでいい。
だけど驚いたのが、家に帰らない男たちの話でした。

結婚していて、子どももいるのに、家に帰らない。
その理由が、一緒にいると喧嘩になるからだそうで、
子どもに両親の喧嘩を見せたくないから帰らない!って、
子育ての教育上良くないから帰らない!みたいな話だけど、
父親が帰ってこない家庭であることは、問題ないの?
そんなに嫌っている男女が別れないのは、子育てのため?
と憶測をしながら見ていたら、事態はもっと予想外でした。

少なくとも男の方は、妻を嫌いになったわけではないようで、
「今はこんな状態だけど、この時期を超えたら仲良く出来る」
って、何年も家に帰らないで、そんなことがあり得るのか?
妻の方から別れ話が出ないのは、経済的理由だろうと思うので、
いずれ子育てが終わって、自分で自活出来るようになれば、
女は男と別れるだろうと思うけど、違うのだろうか?
これは僕の想像を超えた、新しい関係なのだろうか?

そう言えば、昔から男が家を逃げ出すのはよくある話で、
洋の東西を問わず、文化圏を問わずに、男はよく逃げ出す。
逃げ出しておいて、未練たらしく「父帰る」のですが、
女性の社会的な自立が難しかった、中世ならいざ知らず、
現代のように、女も自由に生きられる時代であれば、
はたして、何年も帰ってこない男とやり直すのかどうか?
僕なんかはどうしても、無理だろうと思ってしまうのです。

だけどそうやって、何人もの女性と付き合いながら、
そのつど呆れるくらい、多種多様のトラブルで別れてきて、
別れた女性とは、なるべく会わないようにしてきたけど、
それが良いことだったかどうかは、疑問にも思っています。
男女の関係に限らず、人の世は自分の思うようにはならない。
思うようにいかないことを、妥協したくないと思えば、
どうしても孤立することが多くなってしまいます。

若い時には、「孤高」なんて言葉に憧れてもいましたが、
人は一人で生きていても、まったくもって、つまらないので、
たとえ自分とは考えの違う人たちとも、一緒に生きていく。
これが人生を豊かにする秘訣だと、わかってもきたのです。
違う考え方を退けるのではなく、別の視点として受け入れる。
・・・とまあ頭では考えても、男女の関係はまた別物で、
実際には、百組には千通りの付き合い方があるのでしょうが。