遺伝子組み換え食料

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現代ある様々な社会問題のほとんどは、
目先の利益に走った政治が産み出したものでしょう。
医療問題なども、過去に厚生省が医師会の要求によって、
医者の数を増やさない政策を採ったことが主な原因で、
その理由は、医者の質を落とさないことだったはずです。
だけどその本音は、数を抑えることによって、
特権的地位と収入を守ろうとしたにほかなりません。

金融危機と騒いでいるのも政策に起因するもので、
実体のない金融マネーを好き勝手に増やしたのだから、
マネーの動向で、実体経済が損なわれてしまったのです。
貧富の格差も、大企業利益を背景に政策的に作られたもので、
大量生産と大量消費による経済概念を信じ込ませることで、
お金による経済活動が出来ない者を社会的弱者に仕立て上げた。
これらはすべて、政治の愚策によってもたらされたのです。

そして現在、最大の愚策はアメリカの利益に叶うもので、
食とエネルギーの、自給を不可能にするような政策でしょう。
それは明らかに、将来日本国民の安全保障を脅かし、
膨大な財政財政赤字と合わせて、国を危うくするものです。
今や自動車産業原子力産業よりも、食料生産が危ないのに、
日本の政策は、遺伝子組み換え作物に対して生物特許を認め、
汚染を広げる遺伝子組み換え作物の研究さえ許しません。

たとえば輸入している遺伝子組み換え菜種のこぼれ種が、
日本のあちこちで自生し始めている事実が確認されたことで、
環境省の研究員が、国内植物との交配を調べたいと考えました。

「自生している組み換え菜種が日本の野菜と交雑していく可能性
 がある。十字花植物だから、大根、小松菜、白菜等の近縁種に
 この花粉が入れば、知らない間に組み換えナタネの遺伝子が、
 私たちの食べる野菜にも入るのではないか。」

そう考えて、その可能性を調べる研究をしたいと申請したら、
米国モンサント社から、特許権を盾に許可出来ないと言ってきた。
これで環境省は、自国の作物に対する研究を不許可にしたのです。
すなわち、将来日本の野菜のほとんどが、遺伝子に影響を受け、
モンサント社にお金を支払わないと食べられなくなったり、
その大根や白菜に、望みもしない遺伝子操作が入ることになる。
こんなことが、公に認められてしまったと言うことです。

こうした環境省の判断が、この国の将来をどれほど危うくするか?
多少とも客観的にものごとを判断することが出来ればわかるのに、
目先の成績を上げるために、公金を誤魔化すほどのお役所です。
アメリカの言いなりに、大量の軍事費を拠出することはあっても、
この国の未来の存続を掛けて、闘おうとは考えないのでしょう!
真の戦いは武器によるのではなく、広い視野と信念によって、
何を掛けて何を守るのかを、知っていなくては出来ません。

まともな政治信念どころか、まともに日本語も話せない、
ただ知名度厚顔無恥だけで政治家をやっている人が増えて、
そうした人を選挙で選び続けるなら、この国の将来は悲惨です。
それもこれも自己責任だと、彼らは言うのかもしれませんが、
生きることの喜びを知っていると、黙ってもいられません。
生きる喜びとは、多くの人と命を分かちあう喜びだからです。
命は縦横無尽に繋がっており、それが世界なのですから。

遺伝子食品の現状を詳しく知りたい方は、(↓)こちらをどうぞ!
http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/070117.htm

(※ 写真はグリーンピース・ジャパンの小冊子です)