田中幹夫さんが南砺市長に!

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昨日投票が行われた南砺市長選挙において、
改革派と言える田中幹夫さんが当選されました。
8町村が合併した南砺市の、溝口市長の任期満了で、
次は副市長だった清都さんの番だと思っていた人には、
申し訳ないけど、清都さんの政治手法は古いのです。

清都さんに関して、忘れられない記憶があります。
僕が田舎暮らしを始めてすぐの頃に、合併話があって、
そのタウンミーティングに出席して質問をしました。
「住民の意志が大切なので、住民投票とかしてほしい!
 その民意を問わずに決めるのは納得出来ない」
すると当時町長だった清都さんは、
「民意は私が責任を持って意見を聞きます」
そう言って、民意を問わずに合併に走ったのです。

その後の南砺市は、合併による弊害ばかりが目立ち、
何も良いことがないまま、幼稚園や病院が統合される。
役所の人に苦情を言えば、合併しなかったらもっと大変で、
合併したからなんとか無事に行政が賄えている!とか。
面積だけが広大になった行政区にいくつもの役所があって、
住民も不便なら、役所同士の連絡も悪くなっている。
いったい何が良かったのか、まったくわかりません。

この状態で合併を推進して副市長になった清都さんが
「南砺の創生は私がやります」と市長選に立候補されても、
信用出来ないと思っていたら、田中さんが立候補された。
田中さんは工学院大学を出て、一旦実業界に入りながら、
その後、生まれ故郷の利賀の山村で村役場に16年勤務。
毛坊主も勤めるという、話し合いを大切にする人です。
僕自身は、今まで彼と接点はありませんでしたが、
彼を知る僕の友人たちの評判は、とても良かったのです。

田中さんの選挙公報を読むと、疑問もいくらかあります。
従来型の経済振興をいくつも掲げているのも心配ですが、
それでも、循環型社会を目指すと明言していますし、
地産地消や農業の担い手を育成支援するとも言っている。
さらには、こうした行政を市民と共にやる、
いわゆる協働によるまちづくりを謳っているのも、
勝手に民意を決める旧来のやり方とは大きく違うのです。

実際に何がどこまで変われるかは、これからですが、
少なくとも、旧来の無力感からはいくらか解放されて、
新しいまちづくりが始まる予感を示してくれている。
有権者は馬鹿ではない!とはよく言われることだけど、
今回は確かに選択肢があったことによって、
新しい流れが選択されたことは間違いないでしょう。
田中幹夫さん、頑張って良い市政をしてくださいね~!