何がどう変わるのか?

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先日「始まった大転換」と記事を書いたところ、
いろいろと反応もあって、あらためて考えたのですが、
この大転換の意味を、理解されない方が多いようですね。
そこで今回は僕なりに、この意味を整理してみます。

まず一般的に記事を書く場合、4W1Hが大切と言うので、
これを順番に考えてみることにいたしましょう。
誰が=いつ=何処で=何を=どのように、変えるのか?

(誰が)は、【特定のリーダーではない、市民が】
市民は特定の価値観に縛られず、個々人が主体性を持つので、
今までのような英雄とは違う、合意形成の手法が大切になります。

(いつ)は、【遙かな未来ではない、今】
歴史的に見れば、前進と反動を繰り返しながら21世紀前半ですが、
短期的には、2008年~2012年が大きな転換点になりそうで、
もっとシビアに言えば、それぞれの人が気付いた“今”なのです。

(何処で)は、【遠い理想郷ではない、此処で】
それぞれの地域における、生活の自給自立が価値転換の基礎なので、
自分が住む地域や場所、自分の家庭、個々人が生きている場所で。

(何を)は、【偶像・マネー崇拝ではない、価値観を】
宗派宗教や経済拡大が人々を幸せにする!との思い込みから脱して、
この時、この場所に居合わせた奇蹟を喜び、分かち合う事によって、
競うよりも共存し、共有する喜びを認め合う価値観の創造です。

(どのように)は、【一律なマニュアルではなく、生き方として】
人々は群れたがり、自分で判断するよりも惰性で動きやすいのですが、
惰性にも初動があり、生き方さえ間違えなければ楽に生きられるのです。

人は、ひとたび自給自立的な生き方を身につけてしまえば、
あとは惰性も有効に使って、生きることを楽しめばいいのです。
ここで困るのは、旧態然としたピラミッド型の価値観を信じる人が、
勝手な理想社会を作ろうとして、多くの人を管理服従させようとする!
こうした事態を避けるためにこそ、政治は重要な役割を担うでしょう。
政治は人を服従させるのではなく、自由を守るためにこそあるのです。

こんな風に簡単に書いてしまうと、新聞やテレビのマスコミ報道と、
専門家やコメンテーターの、様々な発言を聞いて暮らしている人たちは、
解決すべきことがたくさんある!と問題を並べ立てることになるでしょう。
だけどそうした問題のすべては、まさに彼らが作りだしたものです。
問題を作り出しては、さあそれを解決しましょうと言い出して、
何か解決するたびに、自画自賛と新たな問題を作り出しているだけです。
この悪循環から抜け出す方法は、問題を起こさない生き方しかありません。

さてあらためて、この「大転換」とは何なのか?
ここまで書いてきたことで、伝わっていればいいのですが、
漠然として、何が言いたいのかわからない!と思う人もいるでしょう。
あるいは古い価値観にこだわって、おまえはアホか?と思う人もいる?
僕は、資本主義がいいとも、社会主義がいいとも、共産主義がいいとも、
古神道がいいとも、福祉社会がいいと、主義主張はあまりないのです。
もう少し正確に言えば、これまでの言い回しでは表現出来ない世界で、
物理で言えば、余剰パステージを見ようとしているのかも知れません。
螺旋世界を行きつ戻りつしながら、その全体を感じ取ることで、
まだ見えない世界を旅していると思っていただいていいでしょう。

でも、すでにもう新しい世界を感じ始めているのです。
その世界から差し込む光で、多くのものが見え始めているのです。
僕が日々コツコツと書いているものには、その影があるはずです。
それを共有するとき、新しい世界を生きることになるでしょう!