孔雀の島

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このところ毎日屋外で活動する日が続いた所為でしょうか、
目がものうくて、鼻水が止まらない状態になってしまいました。
もう杉花粉の季節は終わっているので、檜花粉でしょうか?
あるいは、農作業中に浴びている草の花粉かも知れません。
いずれにしても、何かのアレルギーに、間違いなさそうです。

早めに家に帰って風呂に入ったら、怠くなってしまい、
そのまま少し眠って、目が覚めたところで食事にしました。
なにげなくテレビをつけたら、朝日放送開局50周年記念で、
「フシギとキセキの星地球テスト」って番組をやっていました。
内容は、よく知っていることから初めて知ることまで、
多岐に渡って現在の地球上で起きていることを問題にしている。

興味深く見ていたら、絶滅種の生物を当てる問題として、
沖縄の八重山で、外来種の孔雀が地元のトカゲを絶滅させる!
と言う項目があったので、新城島でのことを思い出しました。
もともと沖縄には、孔雀なんかいなかったはずなのに、
ある年、泊まりがけで新城島の下地へ行ったときに、
上地まで泳いでいって上陸したら、奇妙な鳴き声が聞こえた。

恐る恐るその声の主を捜したら、孔雀だったのです。
なぜこんな所に孔雀が?と思ったら、リゾート施設があって、
観光名物にするために、わざわざ運んできたというのです。
遠くまでは飛べないので、島から外には出ないとのことでしたが、
こんな外来の鳥が繁殖すれば、生態系が崩れるのは当然です。

この写真は、浜が下地で奥の島が上地で、20年前のものです。
あれから孔雀は石垣島でも繁殖して、絶滅種を作っていく。
リゾート観光によって、収入を増やそうとした結果、
このように、古来からの生態系が少しずつ失われていく。
それでも石垣島は観光収入が絶大に増えたから、いいのか?
観光ホテルが建ち並び、昔の自然は残り少なくなった。

多くの人が、そう望んだ通りに観光化が進行して、
テレビタレントが次々に別荘を建ててお店を開く島になった。
どんな場所だって、昔のままではいられないと知っている。
自分だって、20年前と今では大きく違うでしょう。
だけど果たして、どちらが「より豊か」なのか?
滅びゆく珊瑚礁を見てきた僕は、考え込むしかないのです。


こんな本がありました
絶滅危惧種を見に行く―滅びゆく日本の動植物たち」(↓)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/483871288X?ie=UTF8&tag=isobehon-22