新しい生き方を探る読書会

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去年の春から参加した、リーダー育成講座が終わり、
富山県生涯学習カレッジの「自遊塾」において、
僕も一つの講座を開かせてもらうことになりました。

「新しい生き方を探る読書会(池田晶子を読む)」
と言う講座で、いよいよ塾生募集が始まりました。
具体的には「人生のほんとう」を読む予定です。

池田晶子さんは、去年お亡くなりになった著述家で、
お亡くなりになったことは、偶然に新聞で読みました。
僕は10年ほど前から新聞を取らないようにしているので、
たまに行く図書館で、気が向いたら読む新聞記事で、
よくも偶然、この小さな記事を読むことが出来たものです。
その時の驚きは、ブログの記事として残っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/45659590.html

その時は、彼女の講演が聴けなかったことの残念さと、
もっと本を読んでみたい!としか思っていなかったのですが、
すでにお薦めとして「人生のほんとう」を挙げていたのです。
その本を使って、今度は自分が講座を開こうとしています。

講座へ誘う呼びかけ文は、次のようにしました。
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 今までの価値観が大きく揺れ動いている現代、私たちは
 何を手掛かりにこれからの生き方を考えていけばいいのか。
 去年お亡くなりになった池田晶子さんの「人生のほんとう」
 を手掛かりに、一緒に考えていきたいと思います。
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2001年の911事件以降、様々な市民活動に関わってきた中で、
人々は個々の問題には意見を言うけど、もっと根元的な何か、
「人はどう在ればいいか」が問われていない気がしたのです。
こうした根元的な問いを抜きに、諸問題の解決はありません。

たとえば自然農の考え方として、実感するところの、
「問題を生きるのではなく、答えを生きる!」ってところが、
なかなか多くの人に伝わらないのは、どうしてなのか?
一つ問題を解決するたびに、なぜ新しい問題が起きるのか?
エンデの遺言」にあったお金に対する根元的な疑問が、
いつまでも解決が見えないどころか、より深刻になっている、
こうした事態に潜む、乗りこえるべきこととは何なのか?
それには、「生き方」が問われるのだと気付いたのです。
そして池田晶子さんが、そのヒントを示してくれていたのです。

この講座によって、僕が正解を教えられるわけではありません。
ただ僕が池田さんによって、気付き、勇気づけられたことを、
同じ疑問を持つ、ほかの誰かにも伝える努力をしてみたい。
一緒に根元的な問いを考える人を募ってみようと思ったのです。

7回の予定は次の通り。
場所は、高岡駅前ウイングウイングの生涯学習センター。
時間は、すべて13:30~15:30
 ① 5月31日(土)池田晶子との出会いと概観
 ② 6月21日(土)Ⅰ.常識(生死について)
 ③ 7月12日(土)Ⅱ.社会(その虚構を見抜く)
 ④ 8月23日(土)Ⅲ.年齢(その味わい方)
 ⑤ 9月13日(土)Ⅳ.宗教(人生の意味)
 ⑥ 10月4日(土)Ⅴ. 魂 (自己性の謎)
 ⑦ 11月8日(土)Ⅵ.存在(人生とは何か)

各回のテーマは、本の内容に沿ったものです。
本は、市民を対象にした、連続講座をまとめたものなので、
哲学的な難しい内容を、日常の平易な言葉で書かれています。
受講申込者が少ないと、開講も出来ないのですが、
それだけ関心を持つ人が少なければ、致し方ありません。
誰も求めていないことは、始まらないと言うことです。

これを読んだ皆さんの中で、参加してみようと思われた方は、
県民カレッジ高岡地区センター 自遊塾受付係まで連絡ください。
電話:0766-22-5787



池田晶子さん「人生のほんとう」は、(↓)こちらから。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4901510401?ie=UTF8&tag=isobehon-22