姑息な原子力推進ブログ

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先日、「食とエネルギーの自給を!」と題して記事を書いたら、
道路特定財源を廃止し、特別炭素税を導入して原子力発電を増やそう!」
とするコメントがありました。
内容を読んでみると、

 道路特定財源(暫定税率)を廃止し、炭素税を導入してその財源より地方の過疎地から
 優先的にプラグインハイブリイド車・太陽光発電風力発電補助金を出して
 家庭に普及させ、CO2を削減する・・・

ともっともらしいことが書いてあります。
でも読み進んでいくと、

 原子力発電へ補助金を出して原子力発電が8割以上になるよう政策転換によりCO2を
 大幅削減する議員立法を成立させる実行力のある政治家をみんなで探していきましょう

となって、結局は原子力発電を推進しようとする意見広告のようなコメントでした。
それは間違っているだろうと思ったので、原子力の危険性と将来への問題性を書いて、
それを該当ブログ記事にも、コメントとして書いておきました。

後日、そのコメントに何か反論が出ているかと思って見に行きましたら、
反論も何もなく、僕のコメントはすっかり削除されていました。
僕は決して、削除されなければいけないような失礼なコメントを書いた覚えはないので、
なんだか怪しいなあ!と思って、そのブログをつぶさに見ましたら、
記事は3つだけで、全部に「原子力発電を推進する議員を選ぼう!」と書いてあります。
どうやらその記事をひっさげて、数多くのブログにコメントしているようですが、
驚くことに、反論するようなコメントは一つも残されていないのです。
ただ事情もわからずに、CO2削減のために原発が必要だと思い込んだ人のコメントが、
いくつも並んでいるだけでした。

・・・・・これは、現代にはよくあるCM手法です。

これは違法行為ではないし、原子力発電を増やすために手を尽くすのを悪いとは言わない。
だけど違う意見の発言を無視して、自分たちに都合のいいことだけを広めようとしている。
そうした姑息な態度が、いかに多くの不幸を生んできたか、彼らはわかっていないのです。

堂々と議論すれば、自分たちが間違っていることが証明されてしまうと知っているから、
彼らは行政と釣るんで一方的な説明で「説明責任」を果たしたと言ってみたり、
「電力不足」の不便や「地球温暖化」の恐怖と結びつけ、原発の必要性を主張しています。
それでも多くの人は、これ以上の贅沢よりも安心して暮らせる社会を望んでいる。
そこで、これからの政策には民意が不可欠だと思ったら、こんどは情報操作だけでなく、
民意を自分たちの都合のいいように操作することを考え始めたのかも知れません。

しかし彼らはわかっていないのです。
このブログ時代の民意は、それくらいのことでは覆いきれない。
もっと根元的に、人間としての「思い」に気付いた人たちの発言は、
姑息な作為を逃れ、無視を超えて、世の中にあふれ出していくでしょう!
こうした新しい時代の民主主義を、僕らは大切に育てたいと思うのです。


日本で原発の問題を考える映画「六ヶ所村ラプソディ」を制作された、
鎌仲ひとみさんの「ヒバクシャ―ドキュメンタリー映画の現場から」は(↓)こちら。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4877143475?ie=UTF8&tag=isobehon-22