3月の「国会ネット」報告

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毎奇数月の第三土曜日に開催の国会ネットですが、
今月は準備期間に、僕が体調を崩していまして、
あまり準備が整わないままの開催になりました。
それでも、村井宗明衆議院議員森田高参議院議員には、
いつも通りに出席していただくことが出来ましたので、
僕も全力で、意見交換会を司会させていただきました。

前日までに急遽整えたレジュメで、テーマは五つ。

(1)「ハンセン病問題基本法」の制定について。
  1996年に「らい予防法」が廃止になったあと、
 長年苦しんだ彼らを救済する法律が整備されていない!
 として、H.さんからのアピール文書が提出されました。
 これに対して森田議員から、新型インフルエンザ対応の、
 新法制定の動きがあるので、その一部として検討される可能性を
 話されましたので、新法でも人権問題的側面を忘れないよう、
 こちらからの要望として出しておきました。

(2)「医療」について。
  一つは前回に引き続き、出産環境の悪化と対応策について、
 ①検診費用、②医師不足、③医療圏、④助産士、⑤出産費用、
 の五項目が問われたのに対し、森田議員から国会での現状報告と、
 今後に向けて、彼が考えている解決策などを話していただきました。
 特に医師が産婦人科医になりたがらない理由として、
 医療過誤で訴えられる確率が一番高いことを挙げて、
 これを無過失保障制度で救済するよう法整備を準備していること。
 その受け皿は、民間ではなく公的機関で行いたい旨のお話で、
 これに関しては、出席者全員の強い賛同を得ていました。
 こうした安心にとって重要な制度を維持するためであれば、
 医療費の1%上乗せもかまわない!と言うのが参加者の意見でした。
  もう一つは乳癌などの女性医療について、
 現在日本の医療体制は、他の先進国に比べるとまだ男性中心で、
 集団検診なども、女性に関しては受けにくくなっている現状がある。
 それをなんとか、受けやすいシステムとなるよう検討要請しました。
  医療問題に関して村井議員からも、実際子どもを病院に連れて行き、
 1時間半待たされて、10分しか診療してもらえなかった体験から、
 危機感を持って解決を目指す旨の発言をいただきました。

(3)「環境」について。
  まず村井議員から、彼も中心になって検討を重ねている、
 温暖化対策法の説明があって、「見える化」の大切さが話されました。
 現在2200億円の限られた予算の中で、政府は国民にCO2削減を
 呼びかけているわけですが、まずこれを可視化して実感を持たせる。
 さらには、同じように企業の努力も可視化出来るようにすることで、
 企業努力している会社を優遇する土台を作ろうとするものです。
 村井議員の解説によると、政府は温暖化対策を重点政策としながら、
 道路関連予算の36分の1しか予算を取っていないと指摘されます。
 これに関して、市民参加者からの意見として出ていたのは、
 環境対策とか福祉医療とかこそ大切だから、予算を使っていただいて、
 軍備とか道路とかの予算は、半減させてほしいとの意見も出ました。
 それに対して村井議員から、道路を作って欲しいとの陳情が多いので、
 この予算を削るのは難しいのだとの説明がありました。
 さらには現在日本で行われている洞爺湖サミットに向けた議論の中で、
 日本は優れた技術を持っていると言いながら、CO2を増やしている。
 EU諸国は、時には財政出動をしても成果としてCO2を減らした。
 こうした現状で、日本が世界をリード出来るはずがないとも話しました。

ここまで、各議論が白熱して、時間が押し気味になりましたので、
これ以降は、かなり詰めて、端折った話になりました。

(4)「男女平等・共同参画社会」の推進について。
  政府の予算として、男女共同参画推進関係予算があるけど、
 これはどのように使われているのか、確認の必要と、
 高岡市では「男女平等・共同参画都市宣言」が企画されているので、
 内閣府の予算をこれに引っ張って来れないか、協力して欲しいと、
 両議員に対して協力要請がなされました。

(5)「富山労働局問題」について。
  前回から引き続き、すでに雑誌などでも取り上げられている、
 川淵さんの人権が無視された問題に関して、団体交渉が始まった事が、
 その詳細な様子を含めて、報告がありました。
 現在当局と話し合いが進められているので、これからも、
 応援をお願いしたいとのことでした。

10時ジャストに始まった会は、終始緊張を維持しながら、
2時間たっぷりと、様々な意見を聞くことができました。
僕は司会進行を受け持っていましたので、なるべくは時間を守りたい。
一人で多くをしゃべる人がいれば、押さえる役目も持っていたのですが、
今回は21人の参加者が、皆さん均等に積極的に発言されていたので、
僕としては、なるべくそうした意見を最後まで聞いてみたかった。
そのために、押し気味の進行になってしまい、
最後は時間が足りなくなったことが残念でした。
 
それでも参加していただいた方は、皆さん熱心に発言され、
元小杉町長の土井さんも、今のようなねじれ国会は日本史上初めてなので、
僕らは歴史の転換点にいるのかも知れないと言われたのが印象的でした。
その土井さんから「今日は良い意見交換会でした!」と言われたのも、
僕としては嬉しかったし、最後にホッとした気持ちになりました。

次回は5月17日(土)ですが、
できれば保守系の議員にも参加していただいて意見交換がしたい!
そう思って、また無視されるのを恐れずに案内してみようと思います。


今回は議論と進行に夢中になっていましたので、写真を取り忘れ、
去年撮ったものを、そのままイメージとしてアップしておきました。