サンタの森の跡地構想

イメージ 1

10年ほど前まで、国道156号線を平村へ向かう途中に、
公営で「サンタの森スキー場」というのがありました。
今では営業をやめて、道路に出ていた看板も撤去されていますが、
生涯学習センターで知り合ったKさんが、その跡地を利用して、
何か市民活動の拠点にしよう!と試みられているのを知って、
昨日、どんな場所かを見に行ってみました。

庄川沿いに南下して、旧簡保の宿の廃屋を過ぎると、
まもなくサンタの森へ向かう支道があって、そこを登ります。
国道を見下ろしながら、やがて山の中へ入っていくと、
広い駐車場があって、その左手に大きな鉄筋二階建ての建物がある。
それが、旧サンタの森スキー場のサービスセンターだったものです。
近づいていくと、ちょうどKさんが二階窓から顔を出して、
手招きされるままに、その建物の中に入ってみました。

まだ十分に使える鉄筋のしっかりした構造で、二階部分には、
広いレストランと、それを賄う大調理場が設備ごとあるのです。
何年ものあいだ、何も利用されずに放置したあったのを、
Kさんが見出して、市側に利用させて欲しいと交渉をしたところ、
彼はもともと生涯学習センターでも活躍されていたこともあって、
多少の予算までつけて、市民活動に利用する許可が出たらしいのです。

ちょうど今年からの活動で、まだ具体的な実績はないのですが、
お話を聞いていると、無農薬で一面に蕎麦を植えて育て、
その蕎麦を使って、自家製の手打ち蕎麦作りの体験をさせたいとか。
また建物の中では、近くの森で集めた植物の実や貝などを展示して、
子どもたちが野外学習をする拠点としても、考えておられるようでした。
しかもそのKさんは、僕と同じ井波在住の人なのです。
やっぱり僕が知らないだけで、こうした活動をする人はいるのです。

僕が自然農の話をすると、とても関心を持っていただけました。
さらに、広い敷地の一部を使って、無農薬の大豆をたくさん育てて、
秋の収穫の後、冬場に味噌造りをしようと言う話になりました。
また雑穀料理も関心があるようでしたので、まみあなでの話もして、
ぜひ雑穀も作って、料理講習会をしたいという話になりました。
何がどこまで実現出来るかはわかりませんが、新しい場になるでしょう!

今日はさっそく、とある場所へ、いらなくなった布団を譲り受けに、
僕もお手伝いで行ってきましたが、すでに人の輪もしっかりあります。
しかも建物の二階からは、スキー場が一面に見渡せるようになっていて、
座って外を眺めているだけで、なんだか心まで広がるように気持ちがいい。
行政が作るだけ作って、活用するチカラもなくて放置された施設。
たぶん日本中にたくさんあるのでしょうが、それなら市民活動で、
存分に利用させていただけるようになればいいですね!