今年の稲作から

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先週ようやくコシヒカリの稲刈りが終わって、
今週は8種古代米の稲刈りを始めています。
昨日は赤米を刈り取って、続くは黒米、かおり米、
最後は来週明けにみどり米の収穫で、全部終わる!

面白いのは、コシヒカリの稲穂の実り具合で、
土の硬かった場所と柔らかかった場所で大きく違い、
同じ苗で、同じ無肥料で、同じ草刈り状態だったのに、
土が軟らかかっただけで、稲株の分蘖が3倍もありました。
写真がそれで、刈り取った草だけを養分にしているのに
右の二列は、左の二列の3倍分蘖しているのです。

自然農は原則的に不耕起ですが、何故そうなのか?
ただ今年の収穫を増やすだけなら、耕せばいいものを、
どうして不耕起なのか、あらためて考えました。
そして実は、今もまだ考え続けています。
考えながら工夫できるところも自然農の良さです。

化学肥料を使えば土壌の生命力が失われるのはわかります。
僕の場合は、ぼかし等の有機肥料さえ使わずに、
周囲で刈り取った草を入れる以外は、何もしないのに、
土さえ軟らかくしておけば、稲は3倍も生長する。
今のところ、それでも耕さない僕なりの理由は、
微生物による土壌の生態系を壊す!ってことかな?

そこで来年は、土の硬いところを選んで苗床にして、
苗床だけは多少なりとも土を軟らかくすることで、
少しずつ年月を賭けて、全体の中で硬い部分を減らしていく。
大きな変化でなければ、環境も守られるだろうから、
まあ、こんな感じでやっていこうかなと思っています。

来週の週末からは、いよいよ足踏脱穀が始まります。
そのあと唐箕をして、籾摺りをして、ようやく出来上がり。
自分の新米を食べられるのは、11月になりそうです。
今年は例年より収穫は少ないけど、学ぶことは多かったかな!
秋晴れの空の下で、農作業するのは気持ちいいよ~♪