ピーク・オイル~に立ち向かう!

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最近になって、車のガソリン代が高騰しているようですが、
これはもう二度と、昔の安値には戻らないことは明らかです。
さらにその余波として、オイルを主原料とする製品は値上がりし、
遠方から輸送するすべてのものは、輸送コストで値上がりします。
さらにその副作用として、代替えエネルギーを生産するために、
食糧事情は厳しくなって、食品の値上がりが始まるでしょう。

こうしたことは、すでに何度も警告されてきたことですが、
食糧とエネルギーの自給率を上げてきたヨーロッパ諸国に比べて、
日本はノーテンキに、アメリカ型の大量消費文化を続けてきました。
そのために、日本は未だに食糧もエネルギーも自給率が低いままで、
国土の多くを破滅させるかもしれない原子力にさえ頼ろうとする。
そして今、予想通りに待ったなしのオイル・ピークが始まるのです。

多くの人を不安に陥れようとして、こんな事を言っているのではなく、
むしろ目前に迫った、この失政によってもたらされる困難な時代を、
どのように乗りこえるかを、少しでも早く検討しておく必要がある。
そう考えて、まずは事実を知るための学習を促したいのです。
実際のピークは数年後か、遅くとも10年後には来るはずなので、
その前に対応策を準備しておけば、絶望することもありません。

ピーク・オイルの意味を知らない人は(↓)これを見てください。
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/49477485.html

それではこの差し迫った大問題に対して、僕らは何が出来るのか?
本来なら行政府が、自治体レベルでの食とエネルギーの自給を目指し、
遠方の資源に多くを頼らなくても生活できる社会を造る必要がある。
けれど日本でそれを待っていると、ひどい目に遭いそうなので、
いずれ変わらざるを得ない行政には、意見を続けながらも、
平行して、各自の生活をなるべく自給自立型に移行する必要がある。

具体的には、高エネルギーを使わないと生活できない都会型ではなく、
風力、水力、太陽光と言った身近なエネルギーだけで生活する、
地域の特徴に合わせた循環型エネルギー生活を、一歩進めながら、
遊んでいる土地は借りて、少しでも食料の自給を始めることです。
自分が食べる食料の半分を自給できれば、なんとか生きていける。
そうでなければ、いくらおカネを稼いでも追いつかなくなるでしょう。

なにしろこの国だけでも800兆円の負債があって、その利子がある。
その利子の支払いに、国家予算の大きな分量が使われているってことは、
働きもしない人に多くの税金が支払われていることを意味するので、
そうした金融の利益を受け取らない人は、相対的に貧乏になり続ける。
この状況では、おカネによっては何も解決しないとわかります。
だからこそ、おカネを稼ぐ以上に、食とエネルギーの自給が大切です。

もちろん最後には政治が動いて、社会の価値観そのものが変わる。
だけど現実のピーク・オイルは、それよりも早くやってくるのです。
まずは個々人の生き方を変えるしかないのですが、ありがたいことに、
こうして得られる自給自立型の生活は、それ自体が人間の価値を復興し、
見失われた個々人の価値を高めて、幸せが何かを思い出させてくれる。
むしろこの困難な時代は、人間復興の時代になるのかもしれません。


「ピーク・オイル -石油争乱と21世紀経済の行方-」は(↓)こちら。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4861820502?ie=UTF8&tag=isobehon-22