和力ライブ&高志の國物語

イメージ 1

2日前の日中まで記録的な暑い日が続いていたのに、
一転して気温が下がり、一気に秋本番の気候になりました。
気候不順のためか、体調も思わしくない状態が続いています。
それでも昨日は、急に友人からチケットをいただいて、
「いのちの饗宴 in Hokuriku」ってイベントに行ってきました。

第1部は、加藤木朗さんを中心とした、「和力ライブ」で、
独楽(コマ)の曲芸に始まって獅子舞、笛、鶏舞など、
昭和の初め頃まで盛んだったと思われる見世物が続きました。
見に来ていた客層も、僕より高齢の人ばかりでしたから、
昔懐かしく子供心にかえって、多いに楽しまれたことでしょう。

第2部では、草木染め・手織り作家の、さとううさぶろうさんが、
今回の、金沢、富山、能登の北陸公演に向けて創作された、
音と語りと舞のコラボレーション、「高志(こし)の國物語」。
吟遊音楽家チャッキリさんが、北陸平定に来た大国主命を演じて、
その高志の国の首長の娘・沼奈河姫に恋をするお話で、
武力による平定か、愛を育むかの選択に悩む男の話になっている。

全体のストーリーに、目新しさや新鮮さはなかったけれど、
加藤木さんの、流暢な話術を伴った伝統芸能の楽しさや、
チャッキリさんの、独演とも言える舞と演技には魅せられました。
手琴のような小さな楽器も、台詞に彩りを与えて良かったです。
「うさとジャパン」って、こんな催しもやっているんですね。

ただ僕自身の正直な気持ちを言えば、うさとの服は値段が高く、
タイで一般の人が着用できるような金額ではないのだから、
すなおに「いい」とは思えない感覚を持っている。
武力よりも愛、と言いながら商売をしているわけだけど、
愛でさえも、規模が大きくなると本質を失うものですから、
願わくばなるべく小さく、自然の傍を大切にしたいのです。

写真は、暗い中で動きの早い踊りを撮ったのでよく見えませんが、
右手に控えた男が、大国主命を演じたチャッキリさんで、
ピントの合わない左手の舞い手が加藤木さん、その奥に、
わずかに見えているのが、語りを演じたさとうさんです。
自分で選んでは行かない催しも、たまには面白いものですね!