「日本の青空」

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この映画は、去年の製作段階から関心を持っており、
今年また平和映画祭をやるとすれば上映したいと思っていました。
けれど年末に、制作の小室皓充さんに電話で協力をお願いしたところ、
残念ながら、協力できないとあっけなく断られてしまった映画でした。

平和映画祭として、他の映画と一緒に上映したいとの提案が不満で、
「9条の会」とか「弁護士会」とかでない無名の市民活動は、
まったく信用されていない様子で、交渉の余地がありませんでした。
200人程度のホールでの上映会を申し出たのも不満だったようで、
「単独で千人規模の会場を一杯に出来る企画力を持っている」と言われ、
そのまま引き下がらざるを得ない状況だったのです。

それから春になって、この映画は公開されたのですが、
富山県で上映会が実現したのは、やっと9月の昨日だったわけです。
映画の内容は、前もってほとんどわかっていたと言っていいでしょう。
それでも池田太郎さんの脚本はよく出来ており、大澤豊監督をはじめ、
鈴木安蔵高橋和也)、高野岩三郎加藤剛)、白州次郎(宍戸開)、
らのキャスト陣も、とても自然な感じで観ることが出来ました。

今回は富山県弁護士会主催による、無料上映会となっておりまして、
250人くらいが鑑賞されたのではないかと思いますが、
これだったら、5月に平和映画祭として上映したかったなあ!と、
あらためて、どうして実現できなかったかを考えてしまいました。
映画製作者である小室さんに、権威主義的な考え方があったのでは?
あるいは僕らのような市民活動は、よほど信用されなかったのか?

昨日は上映に先立って、小室さんが直接舞台挨拶をされて、
富山県からは、制作協力(一口10万円で鑑賞券100枚)の
問い合わせが一件もなかったとおっしゃったのは、考えさせられました。
僕らはその10万円で、鑑賞券ではなく上映権を欲しいとお願いした、
それがどうして断られたのかは、いまだに釈然としていません。
上映の機会を一つでも増やすことが大切ではなかったのですか?

映画そのものは良かったので、これがガイアシンフォニーのように、
市民活動による上映を歓迎するものであればよかったのに!と、
どうしても思わずにはいられなかったのです。
既成概念を打ち破る難しさを思わされる出来事でした。


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