「深呼吸の必要」

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気分はもう沖縄!ってことで沖縄が見たくなり、
沖縄を舞台にして、キビ刈り援農に来た人を描いた映画、
篠原哲雄監督の「深呼吸の必要」を見てみました。
ズバリ当たりの映画で、これが沖縄だ!って感じでしたね。

僕は多くのことを自然農から学ぶようになる前は、
珊瑚礁の海から学んできた、と思っているけど、
そのきっかけになったのは、やはり沖縄の島々です。
学生時代に初めて沖縄へ行き、僕の中で何かが変わった、
そんな沖縄の不思議な魅力が、この映画には描かれていました。

この映画には、若手の有望な新人が起用されているそうですが、
僕にとっては馴染みにない俳優ばかりで、それがかえって、
ふらりと沖縄の離島へやって来て一緒になる感じが伝わります。
そしてこのキビ刈りのシーンは、現実感がありました。
それぞれ事情を持ちながら、余計な回想などは極力控えて、
今は島にいる、この現実感が好もしかったです。

実際に沖縄には、日本中から様々な事情の人がやってくる。
それは単なる観光地と言うよりも、安らぎを求めてやってくる。
2、3日しか滞在しない人にはわからないことが、
一週間、二週間と滞在すると、確かに染みいってくるんですねえ。
それは映画の中でも、オジイ、オバアの態度や言葉に現れて、
やがてキビ刈りをする若い人にも、何かが伝わっていく。

仕事がうまく行かないときも、あまり深刻になったりしない。
それは長年に渡って台風を凌いできた、島の人々の知恵でもある。
なんくるないさ」と言いながら、またコツコツと働き出す。
そこにある圧倒的な大自然が、人間を脱皮させてくれる。
この映画は、そんな沖縄の魅力を垣間見せてくれるのです。

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