石垣島の自然

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昨夜の「素敵な宇宙船地球号」で、
八重山農高エコリサーチ部の活動を取り上げていました。
石垣島の生態系を把握し、環境を守る事が主な活動だとか。
建設するしないで、もう何十年も騒がれてきた新空港が、
ついに着工されることになって、その影響が懸念される島の自然。
部活をする高校生たちも、これ以上の開発には疑問を持つ人がいる。
だけど経済を優先して考えれば、新空港は必然的に開設される。

地元の高校生たちが遊んでいた海こそ、僕が好きなこの海です。
この島の自然を大切にしたい気持ちと、経済的豊かさへの期待。
それは僕自身が、この海に出会ってから30年間考えたことで、
その結論は、大自然が持つ豊かさの方が遙かに大きいと言うことでした。
経済も含めて人間の活動は、大自然の豊かさの中にしかないのです。
この自然の豊かさを壊してしまえば、経済なんか成り立たない。
そうした基本的な事実を、誰かがちゃんと教えているだろうか?

石垣島は今や大観光ブームとかで、夏は観光客であふれている。
少しでも安い費用で行きたい僕は、チケットの手配にも四苦八苦する。
それでも行ってしまえば、大好きな場所がたくさんあって、
観光客に会わずに、一日気持ちよく過ごせる場所も知っている。
そんな場所の一つがこのビーチで、平日は滅多に人に出会わない。
干満の潮の流れが速いので、遊泳禁止なのも幸いしている。
エコリサーチ部の部員が、ここを選んで遊びに来る気持ちもわかる。

新しい空港は6年後に完成するそうだけど、たぶん間違いなく、
大量の観光客が押し寄せて、島の様子は一変するでしょう。
その頃には、地球の温暖化で珊瑚礁もまた滅んでいるかも知れない。
そうなれば、僕らはもう石垣島へ行かなくなるかもしれない。
あるいはそれまでに、新しい魅力を見つけて行き続けられるか、
それもこのビーチと珊瑚礁の美しさがいつまで続くかに掛かっている。
かつてここに美しい珊瑚礁があった、なんて遺跡にはしたくない。