地方自治に望むこと

昨日は早朝から、台風並みのすさまじい強風が吹き荒れて、
日中には県内で6台のトラックが、強風のために横転しました。
いくら春の嵐と言っても、この吹き荒れ方は尋常ではありません。
去年の大雪も、温暖化で日本海の水温が上がっていたのが原因で、
大陸からの季節風に大量の水蒸気が乗ったためと聞いています。
今年は大陸からの寒気も少ないから、一気に気温が上がっている。
気温や水温が高いからエネルギー量も多いのは当然でしょう。

こうした温暖化の影響は、たとえば雪が降らなかったことによって、
琵琶湖に冷たい水が流れ込まなくなって、湖水の対流循環が失われ、
酸素量が減って、水産資源が大打撃を受けると言ったふうに、
複雑に入り組んで関係しあい、途方もない問題を引き起こすのです。
僕らの世界、すでに何年も前から、もう十分に警告は満ちあふれ、
いよいよ実際に環境が激変する時期に来ているのかも知れません。
そこで僕らには何が出来るのか、考えておく必要があります。

まずこの、高エネルギー消費型の社会を変える必要があります。
このさき政治的に解決する必要があることは、食とエネルギーで、
この二つが自給できて、なんとか暮らしていける社会であれば、
それ上のことは、各自の自由裁量に任せればいいことです。
そう考えれば、行政はこれ以上借金を増やすべきではありません。
特に地方自治は、大規模開発は控えて地域の自立を目指すべきです。
さらにその自立は、余所に売り込むのではなく、自給自足を目指し、
なるべく小さな自治体単位で、自立した社会を構築するべきです。

自治体はその地域の特長を生かして、水力、太陽、地熱など、
循環系のエネルギーを効率よく使いながら、交通量を減らし、
車を使わなくても不自由なく、安心して暮らせる街を作る。
さらには、各地域に合った多様な食料を増産しながら交流を深め、
遠方の生産に頼らなくても、地域の自給が成り立つように工夫する。
これらの仕事を、少しずつわけあってみんなで出来るようにすれば、
一部の人の過剰労働も押さえられ、安心して暮らせる地域が出来ます。
そうなれば、自然にそこで暮らす定住住民も増えてくるでしょう。

こうした政策の実行は、実現不可能な難しいことでしょうか?
僕にはどうしても、さほど困難なことだとは思われないし、
むしろこの長期に渡る経済成長下でさらなる借金を増やすより、
よほど将来に安心を生むものだと考えるのに、誰もそうは考えない?
今さら中心市街地を活性化するために借金を増やして、いつ返済するの?
経済活動を膨らませて、豊かな社会を実現するなんて幻想は捨てて、
少しでも早く、自給自足で自立できる地域社会を目指すべきです。