「流域圏における森林の役割」

イメージ 1

富山県立大学で、フォーラム「森林の機能、そして富山の森林」がありました。
13時から16時半までの3時間半でしたが、僕は3時から用があったので、
2時間だけ参加で、東京農業大学教授 太田猛彦さんの講演を聞いてきました。
彼の「農業・林業の多面的機能に関する特別委員会」での答申内容は興味深く、
現代の化石燃料大量消費による、地球環境激変へに危惧は興味深かったです。

それではこの化石燃料大量消費による問題をどのように解決しようとしているのか?
僕が退席した後も、北日本新聞報道本部長の棚田淳一さんのお話などもあり、
さらには皆さんで討論会のようなものもあったようなので、そこはわかりませんが、
あとで、最後まで参加してきた知人の話を総合してみると、残念に思うことがある。
様々な問題を浮き彫りにするのはいいけど、その解決策が見つからないとか?

県立大学で行われたフォーラムなので、多くの若い人が聞いていたでしょう。
その中で問題の大きさだけを示して、解決へのヒントは示せなかったのでしょうか?
そもそも都市化が進めば高エネルギー消費型の社会になるのは目に見えているのに、
高エネルギー消費ではない、経済拡大ではない社会作りは考えないのでしょうか?
都市化を前提とした話ではない、新しい社会の在り方まで検討して欲しかった。

こんなことを言うのは、産業社会が推奨する高エネルギー消費型の便利な社会が、
はたして多くの人を幸せにするのかどうか、疑問に感じているからであり、
世の中には、現にそうした便利さとは違う幸福を見出している人が大勢いるからで、
利益追求の産業界はともかく、社会の方向性を左右する政府行政機関であれば、
グローバル拡大経済とは違う社会の在り方も検討して欲しいと思うからです。

写真は、フォーラム会場を出たときに駐車場で見えた虹です。