久司道夫さんの講演会

久司道夫さんって知らなかったのですが、
友人の薦めもあって、フォーラムに参加してきました。
「女性として母として、輝く女性になるために」
と題して、最近多い乳ガンや前立腺ガンなどの現代病を、
食生活が原因だとして、その改善を進めようと言う話です。
パネル討論の参加者は、みどり野幼稚園長の小芝隆さんや、
産婦人科医の種部恭子さん、小児科医の廣川真一郎さん。
三人とも富山大学に関係する人たちのようでした。

で、どんな内容か知らないままに基調講演を聴いたのですが、
いきなり「結婚によって男は女の家畜になる」話しに始まり、
家庭とは食べ物を同じくすることを言うのに、
現代では食事が別々だから家族もバラバラになっている、
みたいな話で、話しぶりはテンポも良く面白かったです。
久司さんは、マクロビオティックを指導されている方で、
昔からの日本食が、人間の体にはいいと解説されます。
肉類やミルク摂取の多い西洋食は、多くの問題を起こすと。

そのマクロビオティック食ですが、よく聞いていると、
基本は玄米食で、無農薬野菜と漬け物を添え物に、
豆類、海草類を、味噌、醤油、ゴマでとるようにする。
果物、種類は地元産のものを週に一度くらいにして、
魚類はなるべく白身のものをたまにいただき、
肉や卵はなるべく取らないようにする・・・
こう聞いていると、なんだ、普段の僕の生活そのものです。
しかも僕らは、味噌や梅干しも自分たちで作っている。
わざわざ聞くまでもない話だったかも・・・

いえいえ、こうした話が多くの人に伝わるのはいいことで、
なにしろ農薬を使わない自然食の米や野菜を作ろうとすると、
害虫がどうの、病気がどうの、草がどうのと注意をされて、
なかなか実践する環境を得るのが難しい実情です。
農環境に関わる人々の意識が少しでも変わってくれれば、
自然農に対する理解もゆるやかに広がると期待できます。
是非是非、久司さんには頑張って欲しいものだと思いました。
こうした食事は、ただ購入すればいいわけではなく、
生活における時間の過ごし方と深く繋がっており、
まずは生活を楽しめる働き方にシフトする必要がある。
パネリストの皆さんの、そうした結論も心強かったです。