サザナミヤッコ

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シュノーケリングで出会う魚には限りがあるけど、
浅瀬に住む魚はスキューバよりも出会う確率が高い。
このサザナミヤッコも比較的浅瀬の深みに住んでいる。
幼魚はタテジマキンチャクダイとよく似ているので、
水槽などで熱帯魚を飼育している人でも間違える。

サザナミヤッコは通常一匹かペアで暮らすらしいけど、
僕は西表島の北西側で数匹が群れているのを見た。
すでに成魚になったものが5匹くらい揃っていて、
精度は良くないけど3匹を一緒に写した写真もある。
研究者にとっては貴重な証拠写真かも知れない。

この魚はタテジマキンチャクダイと性格が似ていて、
決まったテリトリーを守って暮らしているので、
一度見つけたら次も同じ場所で見つける事ができる。
いい被写体になる位置まで近付くのは難しいけど、
顔がこちらに向くと表情がわかりやすい目をしている。

人間であれ動物であれ魚であれ単眼を持つ生き物は、
視線がこちらを向くとそれだけで何かが通じる。
何かコミュニケーションした気になって嬉しいものだ。
目は単に獲物を見つけたり敵を見つけたりと言った、
単純な用途ばかりに使われるわけではなさそうだ。