真夜中に一騒動

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僕は真夜中に何かあると、けっこう目が覚めるのですが、
先の夜起きた一騒動は、さすがに少し驚かされました。
何かゴトゴト音がして目が覚め、ネズミかなと思いましたが、
もっと大きな生き物の音で、次第に意識がはっきりする。
妻が何かしてるのかな、と思って声を掛けてみたら、
妻は寝床の中から、自分ではないと返事をするのです。

これは泥棒か?と思って明かりを付けたら、ガタガタっと鳴って、
玄関脇の駐車スペースで、何かが動いているのが分かります。
「誰だ!」と叫んで見に行ったら、玄関の戸がガタンと鳴って、
何かが外へ出て行った感じがして、玄関先まで追いました。
戸は閉まっていましたが、何か農具などを動かした痕跡がある。

泥棒にしては、こんな盗むものもない家に何故入ったのか?
って言うか、農作業の道具が置いてある場所で何をしたのか?
でも家の戸を閉めていったのだから、人間としか思えない、
と思って調べていたら、ガラス戸のカーテンが大きく動いており、
引き戸の一部が、横へずれているのが見受けられました。
どうやら猫かイタチ程度の動物が、逃げていったらしいのです。

なぜそんな動物が、家の中に入り込んでいたのかと思えば、
あるいは日中に、引き戸に隙間が空いていたのでしょう。
猫かイタチがそこから入り込んで、僕らが帰宅して戸締まりして、
閉じ込められていたのだろうと、推測できるのでした。
どうやって出ようかと、出口をゴソゴソ探していたのでしょう。

分かってしまえば、どうと言うことはないのですが、
最初はやっぱり泥棒かと思い、護身用の道具を考えました。
それにしても真夜中に、寝ていたのが目覚めて起き上がるまで、
ほとんど瞬時に行動するのは、どんな仕組みなのでしょうか。
思い出すのは10年ほど前に、石垣島の宿で寝ていたとき、
足の上を蛇が通ったのに気づき、飛び起きたときの早さです。

蛇の方もよほど驚いたらしく、上がりかまちの段差を、
一気に飛んで逃げて行ったけど、それが蛇だとすぐ気付いた。
人間の感覚は不思議で、寝ていた足に触っただけで蛇と分かり、
即座に飛び起きたのだから、蛇も驚いたに違いありません。
こうした一瞬の行動が、野性時代には重要だったはずなのです。

今では単なるエピソードで、生活に関わることもなく、
って言うか、ほとんど役にも立たない俊敏性でしょうけど・・・
海の中などで、偶発的に近づいても逃げない魚でも、
捕まえようとか写真を撮ろうとか、何かの意識をすると、
スッと逃げて行ってしまうのも、何故分かるのか不思議です。
動物の野生には、人間の理解を超えるものがありそうです。