新しい道路

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砺波から富山へ向かう、新しいバイパス道路が、
だいぶ完成に近づいて、こんな状態になりました。
人口が減って、車の数だって頭打ちだと思いますが、
20年以前に決めた道路の新設が、今も続いています。
かつては耕作地だった場所が、耕作放棄地になって、
うまくいけば道路になり、買い上げてもらえる。

買ってもらう当事者と、工事を請け合う事業者だけが、
詳しい内容を知らされて、その他の市民は蚊帳の外。
そんな道路工事が、南砺野の中でも進んでいて、
広々とした道路が、さらに延長されているのです。
道路が出来て、その沿線に住宅が建ち並んで、
再開発と称して、道路幅を広げるために立ち退く家。

人工が増えて、街が毎年狭くなる時代であれば、
多くの人を受け入れる、再開発が必要になるでしょう。
だけど現代では、もはや人口は減り続けているし、
これ以上車が便利になる必要があるとは、思われない。
それでも増え続ける道路に潰されて、田畑さえも減るのは、
これから将来に向けて、問題になる気もするのですが。

世界規模で考えれば、これから大切になる問題は、
食料と飲料水の、安心安全な供給が最優先と思われます。
小規模多機能の自治が模索されるように、多くの自治体は、
地域での自給自足が出来ることを、一つの目標にする。
流動人口を増やすのは、あくまで経過的措置でしかなく、
最終的には、自給自足圏を作ることだと思います。

生きるために必要なものは、自給自足で賄えるようにして、
その上で余剰価値をえたならば、広く世界へ打って出る。
本来のグローバリズムは、そのようであって欲しいし、
基本的な暮らしを支える地域は、しっかり守る必要がある。
耕作地は不用意に減らしてはいけないし、流動性よりも、
自給生活の基礎を、大切に育てるべきでしょう。