亡国のヤカラ?

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朝日新聞2018年5月13日
(現在は西日本に集中している稼働中の原発

こうなることは、20年以上前から分かっていて、
多くの人たちが、ずっと反対運動をしてきたのです。
それにもかかわらず、新聞テレビのマスコミを総動員し、
安全神話を作り上げて、原発を推進してきた政府です。
国土の安全を脅かしても、原発をやめようとしないのは、
それ以上の何かが、為政者を突き動かすのでしょう。

それ以上の何かとは、原爆以外には思いつきませんが、
北朝鮮と同じように、原爆神話もなくなりません。
確かに原爆があってこそ、アメリカは直接対話をして、
世界中から注目を集めながら、独裁政治は維持されている。
とすれば日本は、北欧やスイスのような福祉国家でなく、
北朝鮮イスラエルのような、軍事国家を目指すのか?

世界で最も進んだ民主主義の国々ではなく、軍事により、
あらゆる懸案事項を突破しようとする、独裁者の国。
目指すところが違うのだから、行政も忖度が重要となって、
気がつけば公務員は皆、法律を都合良く解釈している。
独裁者を手本として、誰も納得しないような説明をして、
自分さえ納得できれば、説明責任は果たされてと思うのです。

昔「王様と私」のミュージカルの中で、「私がルールだ」
と言う王の発言に、あきれた人は多かった時代もあった。
だけど現代では、首相から大臣級の政治家をはじめ、
事務次官などの行政トップや、末端の事務職員に至るまで、
あらゆる公務員が、自分の判断で公務を行って恥じない。
恥じるどころか、それが「うまくやることだ」と思っている。

日本国壊滅とはならなかったので、やっぱり大丈夫?
と思ったのかどうか、審査基準を厳しくして原発を再稼働。
国内でダメなら海外へ輸出して、利益を出そうとしましたが、
海外での原発輸出計画は、昨年にはすべて頓挫しました。
それでも諦めきれない、唯我独尊の独裁者と取り巻き者は、
小型の原子力ならいいだろう、と原発に執着します。

以前から原発反対を掲げてきた、城南信用金庫の吉原顧問は、
「儲からないうえに、国土を消滅させる危険がある。
 自分の利益しか考えずに、日本の伝統的な国のあり方を損わせる
 原発を推進する人々は「亡国のヤカラ」とまで言い切ります。
産業経済界から見放されながら、最終的には軍事目的だから、
やめるわけにはいかない原発こそ、やがて軍備の柱になる。

国民の満足度が高い福祉国家ではなく、支配者の論理により、
世界に冠たる強い国を目指したいと、独裁者は思うのか?
この政治を方向転換して、信頼し合える社会造りが出来れば、
平和も自ずと訪れて、軍事大国になる必要も無いと思うのです。
目指すはSDGsをゴールとする、循環型社会であり、
国民の意思が尊重される、民主主義の国であって欲しい!