美しい朝霜

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例年よりも気温は高い、とは言っても、
この季節には、寒い朝が続きます。
先日は野菜を取りに、頼成の畑まで行ったら、
あたり一面が、真っ白な霜に覆われていました。
雪とはまた違う、作りもののような、
危うい感じの美しさ、と見たのですが・・・

真ん中の白菜など、美しく着飾って、
どこかドレスアップした、冬の装いです。
このドレスアップは、ダテではなくて、
冬の寒さから身を守る、大切な役割を担っている。
野菜栽培では、ヒモでくるんだりしますが、
自然に放っておいても、こうして丸まってくる。

寒い中にあると、糖度が増すと言いますから、
まだしばらく、このままにしておきます。
あんまり雪が積もると、掘り出すのが大変ですが、
糖度が増して美味しいなら、頑張って掘り出します。
白菜とキャベツが、それぞれあと5個あるし、
大根はたくさんあるので、これで冬野菜は賄える。

今年は米が不作だったので、多くの皆さんには、
配布できませんでしたが、こんな年もある。
自然農ですから、思うようには行かない、
それを受け入れるところから、全てが始まります。
日本文化の境地とは、善悪美醜を受け入れ、
その上で、目指すところへ向かうこと。

災い転じて福となす、醜さの中に美を見いだす、
そうした転換の基を養い、身につけます。
冷たい霜の中にいれば、命も危うい、
だけどなぜか、美しさも見いだせるのです。
さらに糖度が増すという処に、豊かさの秘密があり、
僕らはそれを身につけて、生きたいと思います。