雪山グラデーション!

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自然は時として、思わぬ美しさを見せてくれます。
昨日の昼頃、砺波へ買い物に行く途中で、
庄川方向へ走っていたとき、正面の山頂の雪が、
いつもと違って見えたので、近くまで行ってみました。
すると、山の西側だけに白い積雪があって、
すっきりとした、グラデーションが見えたのです。

写真に撮ると、あまり臨場感が出なくて、
パノラマに見えた感じが、うまく出ません。
今日は今日で、山はすっかり雪に覆われてしまい、
それも美しいのですが、昨日の方が感動的に見えた。
考えてみると、まだ見たことがないものは、
初めて見たと言うだけで、楽しくなったりする。

旅の魅力も、見たことがないものを見ることで、
インターネットが魅力的なのも、同じ理由でしょう。
様々な美術展然り、写真展や絵画展にしても、
どこにでもある整然としたものより、珍しいものがいい。
まず個性的である作品、そこに秘められた美があって、
誰も真似できないような、初めてが良いのです。

映画などを見るときも、世界的に見れば、
個性的で新しいものが、価値あるものと見なされる。
どんなに大金を掛けて、ゴージャスに仕上げても、
新鮮さがないものは、あまり価値を感じない。
カンヌ映画祭などを見ても、新しい視点が持て囃され、
わざわざそうした賞が、設定されているくらいです。

ユニークであること、個性的であることにより、
いわゆる希少価値があり、特別になり得るのです。
だけど実は、すべての人がそうであるように、
この世界にあるすべてのものは、個性的でしかない。
ただその中から、誰かの都合に合わせたものが、
社会的に認められたり、褒められたりする。

誰かが何かに優れているとして、それは一面であり、
誰かが何かに劣っているとしても、別の一面です。
多様性を重んじるとは、特定の一面だけで、
価値を判断しないで、どんな価値観でも受け入れる。
自分に都合の悪いことも、排除せずに受け入れることで、
僕らは限りなく、豊かに暮らせるはずなのです。