こうして世界は作られる?

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直接自分で読んだ本ではないので、本の紹介とはしませんが、
公共平和のMLで、色平さんから教えていただいたものです。
うんざりする内容ではあっても、これが現実かも知れない、
と思ってしまったので。皆さんにも紹介しておきます。

現代のキャッシュレス、貧富の二極化、生涯薬漬け、効率重視、
グローバル企業支配、働き過ぎ社会は、どうやって作られたか?
そのカラクリを並べてみると、こんな感じになるようですが、
僕らはいつどうして、こんな選択をしたのでしょうか?

人々は国境を越えて、武器による殺戮はなくても、
あまりにも政治的で、不誠実で困難な時代に生きています。

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第1章 #CASH 現金の消滅
それは1998年、スタンフォード大学の講堂で、
のちのペイパル創業者となるふたりが出会ったことから始まった。
彼らが目指した戦慄すべき世界とは?

第2章 #risk 小麦の空売りアラブの春
アラブの春は、小麦価格の高騰が引き起こした。
チュニジア青年を焼身自殺に追い込んだのは、生活苦だった。
投機家たちが世界を混乱に陥れる。

第3章 #tax 租税回避のカラク
租税回避はどのように合法化されたのか。
発端は1969年、重税に首を絞められたビートルズ
ジョン・レノンに、ふたりの男が魅力的な提案を持ちかける。

第4章 #wealth 貧富の格差で大儲けする
2006年、ハドソン川を見下ろす49階会議室で
シティグループの凄腕バンカーが貧富の二極化を予言。
顧客たちは驚き喜ぶ。
カネ儲けのチャンス到来だ、と。

第5章 #food 肥満とダイエットは自己責任か
1945年NY、生命保険会社の統計家が昼休みに閃いた。
肥満の基準を変えれば、一夜にして保険料を高くできる。
結果、アメリカ人の半分が“太り過ぎ”となった。

第6章 #drugs 国民全員を薬漬けにする
国民全員を“患者”にして儲けたい製薬業界。
1980年、ファイザーの雇われ弁護士事務所がある法案を提出。
政府が国民を製薬業界に売り渡した瞬間だった。

第7章 #work 働き方が改革されない理由
われわれが働き過ぎになったのはいつからか?
1878年、工場の労働管理職が上司へある提言をする。
のちにドラッカーも賞賛したこの概念、それが“効率”だ。

第8章 #upgrade 終わりなき“買い替え(=アップグレード)”
1935年、世界の電球メーカー5社がカルテルを結ぶ。
電球の寿命を6か月に縮めるべし、と。
今や“アップグレード”の対象は車やiPhoneのみならず
人間にも及ぶ。

第9章 #power 権力を持つのは誰か
1971年、米の弁護士が革張り机で書いた未来メモ。
これからは企業が政治を主導する。
この思想は、サッチャーレーガン時代に新自由主義として現実化した。

第10章 #business 企業が政府を支配する
1958年、ISDS(=国家と投資家の間の紛争解決手続)が設立。
政府を秘密裡に訴えることが可能に。
グローバル企業による国境を越えた支配の始まりだ。

第11章 #news フェイクニュースが主役になるまで
1981年、ルパート・マードックサッチャー首相が、
別荘の子羊ランチを前に成立させた取引。
米フォックス・ニュースにフェイクニュース
そしてトランプ政権が誕生した。

第12章 #robots ロボットと人間の未来
人間とロボットの違いとは?
どう転ぶにせよAI革命はカネになる。
ロボットを使いこなす僅かなエリート。
そしてそのロボットが、従順な大勢の人間労働者を監視する未来。

第13章 #technology 人類史上最大案件=「知性」の取引
2014年、英AI会社ディープマインドの若者3人が
ラリー・ペイジと交渉する。
人工知能でも人間の知能でもない「知性」を扱う会社は、
6億5000千万ドルで買収された。

第14章 #now 21世紀のインフラストラクチャー
2017年、私はピーター・ティールのオフィスにいた。
イーロン・マスクが取り組む高速衛星インターネット
がすべてを変えるという。
21世紀のインフラが人々をエンパワーする。
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この話は、ジャック・ベレッティの著書、
「世界を変えた14の密約」に載っています。