平成天皇、最後の終戦記念日に・・・

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来年4月いっぱいで退位される、平成天皇にとって、
昨日は最後の終戦記念日になりますが、そのお言葉は、
例年通りに平和を求める、天皇として相応しいものでした。
戦争責任を問われた、昭和天皇の後を受けて、
深い反省と共に、戦後の長きにわたった平和を思う。
その発言の全文を、以下に記しておきます。

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 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、
全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、
かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、
深い悲しみを新たにいたします。 

  戦以来既に73年、国民のたゆみない努力により、
今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、
苦難に満ちた往時をしのぶとき、
感慨は今なお尽きることがありません。 

 戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、
ここに過去を顧み、深い反省とともに、
今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、
全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、
心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
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新たな戦争に向かう勢力が、勢いを増す中で、
僕らは信念を持って平和を貫き、経済をも民主化する。
経済も民主化されて初めて、人々の自由と権利は守られ、
経済弱者を生んで不安定になる社会を、克服できるのだと思う。
新しい時代に向けて舵を切り、すべての人が平和の内に、
幸せになることを、強く願わずにはいられません。