三つ心、六つ躾、九つ言葉、文十二

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今日無事に、姫が5歳になりまして、
僕はお祝いに、朝から米パンを焼きました。
昼は寺子で、誕生日会があるようですし、
夜はママが、姫と一緒にケーキを作ります。
来年の春には、もう小学生になりますが、
それまで後1年は、かわいい姫でいいのです。

子育てをどうするかは、もう長い年月、
いろんな人が、悩んできたことでしょう。
僕も悩むことは悩みますが、長い歴史の中で、
なるほどなあ、と思う格言があります。
「三つ心、六つ躾、九つ言葉、文(ふみ)十二、
 理(ことわり)十五で末決まる」と言うもの。

三つ子の魂百まで、と言いますように、
人の心は生まれてから、3歳までで決まる。
そして6歳まで、基本的な躾を身に着けるのが、
保育園や幼稚園での、小さな集団生活です。
そして社会生活の基礎となる、言葉と文字を、
小学校で学んで、中学では理を学びます。

すなわち、子供の成長を促す制度があって、
大方の人は、その制度の中で大きくなっていく。
学校を拒否する人は、僕の身近にもいて、
それはたぶん、制度よりも運用の問題だと思う。
身に着けてほしくない、人生の偏った目標を、
否が応でも身に着ける学校は、イヤです。

子供本人が、その学校とうまく合わなければ、
学校を変えるなり、辞めるなりすればいい。
そう腹を決めておけば、学校体験だって、
一つの面白い経験になる、と思うこともできる。
0歳~3歳までを、生まれた家の環境で、
4歳~6歳を、我が家の場合は寺子こども園で。

ここで身に着けるべきは、躾ですから、
それ以上のことは余禄として、気にしない。
楽しく遊びながら、心身ともに健康で、
友達と仲よく遊べるように、なってほしい。
当たり前のことが、当たり前にできれば、
あとは本人が思うままに、育っていけばいい。

小学生になることを、一つの契機にして、
かわいいだけの時期を、卒業することになる。
それまであと1年は、甘やかして可愛がり、
気持ちの豊かな人として、礼儀だけは身に着ける。
美しい礼儀を知って、自然にそう行動できれば、
それが生涯の躾になる、そう思うのです。