夢のあとさき
もう新しい書庫は、作らないつもりでいたのですが、
自分の人生を振り返り、書いておきたいことが出てきました。
それをまとめて、「夢のあとさき」書庫として増設し、
ここにまとめて、書き残しておこうと思います。
さすがに高齢となってきて、言いたいことのおよそは、
書いてきたので、それ以外のことも書こうと思うのです。
人生は一つの夢のようなものですが、そうであればこそ、
書き留めておかなければ、誰の心にも残らないし、
誰も知らなければ、なかったことになってしまうのです。
それはあまりにも寂しいし、僕なりの体験を書き残しておけば、
たまたまでも読んだ人が、何かを感じてくれるかも知れない。
一つの世界があったことを、残しておこうと思うのです。
今日はその挨拶だけですが、これから思いついた日には、
過去のあったことを、思い出せる範囲で書き残しておきます。
実名は書きませんが、事情を知る人にはわかるかもしれないので、
このブログを書き始めてからのことは、まだ書きません。
どちらかと言えば、学生の頃や20代の旅の暮らしのことや、
30代40代の、表には出さなかったことが中心です。
例えば今日の写真ですが、これは20代半ばの頃に、
タイのピーピー島に滞在したとき、使っていた宿の写真です。
一人旅でしたし、写真もあまり好きではなかったので、
この当時の僕の様子を知る人は、今の身近にはいません。
当時は当時でいろんな事があったのに、その後の音信はせず、
ただ遠い過去のこととして、忘れ去ろうとしているのです。
自分が過ごしてきた人生のページを、何かに記録して、
いつか後輩の誰かに、見てもらいたい欲求が少しはあります。
どちらかと言えば、日本人には珍しい価値観で暮らして、
今もその延長上にあるわけですが、自分では満足している。
それを読んだ人はどう思うか、問うてみたい気もして、
少しは書いておこう、と思うようになったのです。
写真のピーピー島は、皆さんもご存じのように、
島全体のほとんどが、壊滅的な被害を受けているのです。
もしもこのとき自分がそこにいたら、と思うと怖いですが、
それは石垣島でも同じ事で、時のいたずらというか、
僕らはどこにいても、無事であることを感謝するしかない。
ずっと旅をして暮らした経験から、人生に必要なものは、
そう多くないと知っているから、お金もほどほどでよかった。
あとはどう生きるかで、結婚こそ遅くなりましたが、
いろんな人と付き合ってきたことも、僕の一部だと思う。
時代と場所と人間がいれば、そこに物語が出来る、
その物語を、誰かと共有したくて書いてみるのです。
読んでご意見いただければ、嬉しく思います。