ロバード( Robird )

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僕らの社会の中に、ロボットが現れて久しいですが、
このロボットには、なんとも驚かされました。
鳥そっくりのロボットで、時速80キロで飛び回り、
余計な鳥などを追い払う、作業用のロボットです。
飛行場などで、バードストライクを避けるための鳥で、
すでに欧米の飛行場では、けっこうな需要があるとか。

例えば人間にとっては、どんな形であるとかよりも、
目的に合わせた機能が優先され、形は合理的であればいい。
だけど鳥を追い払うには、鷹のような猛禽類が適当で、
ロボットの姿こそ、重要な要素になってくるのです。
外見を重視する意味では、セクシャルな人間型ロボットも、
すでに活躍していると聞きますが、実物は知りません。

しかしこの Robird を見ていると、実に鷹によく似ており、
遠くで飛んでいるのを見れば、人間だって騙される。
言葉巧みに人を騙すサギが、横行する時代ですが、
そのうちに何が本物で、何が偽物かわからなくなるでしょう。
真贋のほどを見極めるには、それ相応の眼力が必要で、
誰が騙されてもおかしくない、そんな時代になりました。

日本航空が、振り込み詐欺まがいの手口に騙され、
億単位のお金を、偽口座に振り込んでしまったらしい。
そんなニュースを見ても、苦笑いする人ばかりで、
こんな時代に真実を求めて、本気で嘆く人もいないのです。
真実なんて求めても、不利な身の振り方をするしかないから、
誰しもが何かを騙し、やがて自分も騙して生きている。

こんな時代だからこそ、妥協なく自分の生き方を貫いて、
自らの人生を全うすることに、意味があるのですが・・・・
その意味さえ理解する人は少なく、私利私欲の打算だけで、
公私の区別さえも計算ずくの、欲が社会を支配していく。
今や特定の誰かやどこかが、実効支配するのではなく、
私欲と合理化こそが、世界中を支配し始めているのです。

生きているとは何か、人も自分も騙し通すばかりで、
何一つ真実がわからないで、生きていると言えるのかどうか。
生きることの意味よりも、いかに人を出し抜いて、
自らは有利にお金を手に入れて生きるか、ばかりが蔓延る。
何か言われる度に(Yes or No)、ばかりで生きるのは、
すでに人間性を捨てて、偽人になっているのです。