寺子も稲刈り
寺子こども園が出来た当初から、自然農の田畑を通して、
食育のお手伝いをしていますが、すっかり板に付いてきました。
同じ南砺市内で、田植えや稲刈りを手伝うグループは、
他にもあるようですが、種下ろしから籾摺りまで全部やって、
そのお米で感謝の食事会をやるところは、他に無いと思います。
しかもこの寺子こども園では、毎日の給食にも拘っていて、
専任の料理係の人が、毎日食育を考えた料理をしてくださる。
おかげで我が家の姫などは、家の食事では好き嫌いがあるのに、
寺子では何でも食べるようになって、妻が怒っている。
どうして寺子では何でも食べるのに、家では食べないのかと聞き、
同じ料理でも寺子の方が美味しい、と言われて凹んでいます。
姫にどこまで味がわかるのかは、何とも言えませんが、
子どもの好き嫌いを考えて、なおかつ食育を考えて作られた、
料理であれば、なかなか家で作る料理では追いつきません。
家には家庭の味があって、誰にでも美味しいわけではないとしても、
家族はそれを食べて暮らすのだから、やっぱり美味しいのです。
生きることは食べることであり、食べることこそ生きることで、
命をいただいて生きていることに、感謝することこそ大切。
仏教の教えがベースの寺子ですから、この基本を大切にしているから、
僕らも安心して、姫を預けることにしたと言っていいでしょう。
妻は自分の作った料理を食べてくれない、と言って嘆いていますが、
僕はともかく心身に良いものを食べて、元気に育って欲しい。
去年の稲刈りでは、僕にまとわりついて離れなかった姫が、
今年はみんなと一緒になって、稲刈りのお手伝いをしていました。
こうして親子であっても、先生の指示に従えるようになった、
姫の成長を思えば、多少の他のことはどうでも良いとさえ思います。
何一つ予防接種をせずに、完全母乳で育てた子なのです。
今後はどのように育っていくのか、わかるわけではありませんが、
少なくとも今は、親の僕が望んだとおりに健康に育っている。
家ではほとんど野菜を食べないのが、心配の種ではあるのだけど、
毎日の主食は玄米にしているし、寺子では野菜でも何でも食べます。
やさしい心を持って、誰とでも仲良く遊べますように!と願った、
寺子こども園に入れたときの願いだって、叶っていると思うのです。