リベラル新党は?

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この一週間は秋の収穫で、大忙しの毎日ですが、
政界を振り向くと、こちらも大混乱だったようです。
アベノ独裁が、前代未聞の冒頭解散を仕掛けたら、
待っていましたと、小池さんが「希望の党」を表明します。
そして民進党の前原代表が、希望の党との合流を決めますが、
この正体が明らかになるに従って、異論が続出します。

いわゆる護憲派の人たちは、排除されることになり、
民進党内での進路選択が、大きく分裂してきたのです。
アベノ独裁とは違う形でも、同じ憲法改正を謳う希望の党に、
反発が強まって、リベラルな人たちが別の道を選択する。
また過去に実力者だった人も、外されてしまうようで、
この人達は無所属で、立候補することになりました。

こうして出来上がった、新しい選挙の構図は、
圧倒的多数の保守派が、安倍 VS.小池 で闘っている。
そして本来野党であった改革派の人は、極少数派となって、
いくつかの小政党に、押し込められることになります。
世界の政治が右翼化して、それに反発する人たちは、
政治そのものに疑問を持つ、世界情勢と同じ構図になります。

気がつけば日本の政界も、保守勢力が圧倒的多数で、
その有権者を、アベノ勢力と小池勢力が奪い合うのです。
つまりどちらになっても、政治体制は変らなくなるようで、
政治体制の選択肢としては、可能性が小さくなってしまいます。
それでも菅氏が言うように、本当の意味で政界が再編され、
真のリベラル政党が出来るのは、いいことでしょう。

今までのように、大所帯の政党の中には雑多な人がいて、
政党が目指すものは何なのか、わからないなんてことは終わる。
今回の政界再編では、小池勢力はアベノ勢力と闘いますが、
この大きな違いは、原発推進か反原発かの違いでしかありません。
憲法改正の内容に関しては、双方共に改正を是としており、
その具体的内容は、まだ争点としては明確にもなっていません。

権力を私物化したアベノ独裁は、批判されて当然ですから、
アベノ独裁は終わるでしょうが、その後釜に新鮮味はありません。
希望の党に群がった政治家は、小池さんの方針を支持して、
単なる数でしかなくなる運命で、改革どころか民主主義も危うい。
強い意志を持って自立する、民主主義の根底に関わるところで、
日本はまだまだ、そのような国でないと思い知らされます。

ともあれ原発廃止は、大きな前進には違いありませんが、
毎度のことながら、原発推進は政府が仕掛けたことなのです。
ろくでもないことに膨大な予算を使って、その廃止にまた予算を使う、
そして政治家と官僚は、ぬくぬくと太り続けているのです。
この構図を正すには、お金経済の問題に取り組むしかないのですが、
それを言っても選挙には通らないのが、この国の限界でしょう。