白水湖まで
国道156号線の道の駅、「飛騨白山」から少し南下して、
西へ向かう県道451号線に入って、突き当たりまで行くと、
大白川ダムのダム湖である、白水湖という湖に到着します。
写真のとおり、エメラルド色をした美しい湖ですが、
この湖畔には昔から温泉があって、露天風呂になっている。
その風呂の管理で、アルバイトをしないかと連絡がありました。
どんな所か知りたくて、さっそく見に行ってきたときに、
この写真を撮ったのですが、風呂場は結構荒れていました。
どういうことか聞いてみたら、どうやらこの風呂と近くの山小屋は、
去年まで管理していた団体が手を引いて、今年は別の団体が、
その後を引き受けたようですが、引き受けたのが今年の7月末。
まだ何も準備できておらず、これから整備するのだそうです。
この地は白山登山道の入り口でもあって、夏場は大勢の人が来る。
白山系の自然豊かな場所で、大木のブナ林があたりを覆い、
近くのキャンプ場も人気があるけど、冬場は雪で閉ざされています。
豊かな自然を活かして、様々なプログラムが用意される予定で、
今はその準備を始めたところ、という面白い場所なのです。
だけど電気もない場所で、我が家の姫にはハードルが高そうです。
近くのキャンプ場と合わせて、家族で仕事に来ても良いかと、
考えていたのですが、この不便さは4歳の娘にはキツいでしょう。
いろいろ考えて、まだ準備段階の今年は引き受けることを断念、
姫がもう少し大きくなってから、あらためて考えることにしました。
僕と妻だけなら、喜んで引き受けていたかも知れませんが、
姫が無理なら、僕ら家族には無理だって事なのです。
このダムが出来る以前の時代には、湯治場があった場所のようで、
今でも湖の周囲には、温泉の湧き出ているところもあるのです。
そしてたぶん温泉の硫黄成分もあって、透明度は高いのに、
この独特の色合いになっているのも、白水湖の魅力です。
電気もなければ携帯も通じない、こんな清々しい自然の中で、
夏を過ごすのは気持ちいいでしょうが、今年来年は無理でしょう。
姫がもう少し大きくなって、キャンプなんかに参加できるようになり、
電気も携帯もない山中で過ごせるようになれば、来てみたいと思う。
現代文明から少し離れて、こうした原始的な自然の中に身を置き、
静かに過ごす夏は、どんなにか気持ちが良いことでしょう。
今回はそんなことを考え、この地を後にしてきましたが、
また新しいお気に入りの場所が増えて、にっこりの一日でした。