海とジャングル

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今年は離島ツアーとして、船浮へ行きました。
今回が3回目の船浮ですが、やっぱりイダ浜は美しいし、
浜へ行くまでの道も、手作り感があって素晴らしい。
この道は地元の人が保守管理して、予算も付いており、
収入源の少ない地元の人を、助けていると聞いています。
もっとこうした公共事業が、増えれば良いと思うのですが。

船浮は西表島の中でも、最果ての不便な場所にあって、
訪れる人も少ない、と思っていたらそうでもありませんでした。
どうやら裏のイダ浜の美しさが知られ、観光客が増えていて、
ちょっとしたブームになっている、と言えそうな感じです。
宿泊客も思ったより多かったし、それ以上に日帰り客が多くて、
対岸の白浜から、この浜を目当てに船に乗ってくるのです。

遠方からレジャーボートに乗って、やって来る人もあり、
浜は時間帯によって、結構賑わっていたりしました。
それでも広くて美しい砂浜に、20人を越えることはなく、
場所を選べば日陰もあるので、一日のんびり出来る場所です。
僕らは2泊3日で、到着した日に一度行きましたし、
二日目は午前と午後に一度ずつ、簡単に歩いて行きました。

何年前だったか忘れましたが、以前に来たときよりも、
船浮の集落は小綺麗になって、ゆっくり休めるお店もある。
少しずつ変っていく集落の様子は、地元の人にとっては、
有り難いことなのでしょうが、大丈夫なのか心配にもなります。
桟橋の風景も小綺麗になって、観光客を運ぶ船も高速船で、
ひなびた感じは影を潜めて、さびしい気がしたのです。

イダ浜の魅力は、風光明媚なことだけではなくて、
入り江の穏やかな海なのに、珊瑚が点在して熱帯魚が多い。
僕は以前ここで初めて、タテジマキンチャクダイの写真を撮り、
今も大切にしていることを、懐かしく思い出していました。
だけど今年潜ってみたら、他の珊瑚礁と同じように、
ほとんどの珊瑚は死んでおり、熱帯魚の姿もまばらでした。

夜は桟橋に行って、満天の星を見ていたのですが、
あまりの星の多さに、姫が怖がって宿に帰る始末です。
想像以上にたくさんの星があることで、宇宙人が来ると思い、
さらわれてはいけない、と心配になったようなのですが・・・
それでも二日目の夜は、宿で知り合ったお友達と、
花火をして遊んで、ご機嫌になっていました。

近くにあるジャングルには、今も戦争中のトンネルや、
豪のようなものがあって、中に入ってみることも出来ます。
以前来たときには、セマルハコガメが歩いているのを、
あたりまえのように、見ていたのを思い出しました。
ここはイリオモテヤマネコの発見地で、碑も立っており、
すぐ目の前には、炭鉱の鉱山だった島もあります。

船浮では何年か前から、音祭りなどもやっていて、
少しずつ努力して変ってきている、との印象もありました。
それでいてイダ浜の美しさは守られているし、小学校もあって、
未来に向けてどうあるべきか、考えられている感じです。
ここで知り合った女の子は、来年から小学校だそうで、
我が家の姫と息が合っていたのが、ほほえましかったです。