こども心は?

イメージ 1

自分の子どもを、何より大切に思うのは、
常識的には、あたりまえのことだろうと思います。
だけどどこまで、子ども心を理解しているかは、
これがなかなか難しくて、分かっちゃいない。
何も思春期の、難しい年頃の話しではなく、
まだ4歳の子なのに、子の心親知らずでした。

マルシェの2日間は、楽しく過ごしたので、
姫も楽しかったはず、と勝手に思っていたのです。
ところが、終わった当日の夜に一度寝てから、
真夜中になって、大声で泣き出しました。
いつもの痒い痒いとは違う、激しい泣き方で、
顔を歪めながら泣いて、泣き止みません。

しばらくなだめて、ようやく落ち着いた頃に、
どうしたのか、姫に話を聞いてみました。
どうせ何か、怖い夢でも見たのだろうと思ったら、
そうではなくて、寂しくて悲しかったようなのです。
マルシェのあいだ、大勢お友達も来ていたので、
友達同士遊べば良いと思って、離れていたら、
それが姫にとっては、とてつもなく悲しかった。

親がいなければ、一生懸命に頑張ってしまい、
それが積もり積もって、泣き出すことは分かります。
ところが、近くに親がいるのに相手してもらえないと、
それはそれで悲しくて、親に相手をして欲しかった。
だけど僕も妻も、お友達と遊ぶ方が良い、
と勝手に考えてしまい、距離を置いたのです。
それが姫にとっては、とてつもなく悲しかった。

とても悲しいのに、親は分かっていないようで、
一緒に遊ぼうとして行っても、相手にしてくれない。
お友達と遊ぶように言われても、思うように行かないで、
親を探してしまうのに、相手にしてもらえません。
そんな寂しさや悲しさに、僕らはまったく気が付かず、
真夜中に大泣きされて、ようやく気づいたのです。

もしかしたら、子どもとの関係ばかりではなく、
僕らは日常的に、誤解ばかりしているとも言える。
自分以外の人の心は、誰にも分かるはずがないのに、
社会生活をする上で、分かったように振る舞う。
そうしないと、多くの人との社会生活は難しいので、
仕方ないことだけど、やっぱり忘れてはいけない。

僕らはいつだって、分かっているつもりのことが、
実は分かっていないことが多い、って事かも知れない。
分かったつもりにならず、むしろ分からないことを基礎に、
相手のことを思いやる、そんな心構えが大切です。
自分以外のことは、分からないから尊重する。
それは誰にも分からない自分のことを、尊重して欲しい、
と言うことでもあり、普遍の真理なのですから・・・