金沢大学タウンミーティングin南砺市

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南砺市の山間部である平地区で、包括連携協定のある金沢大学が、
タウンミーティングをやると知って、気になるので参加してきました。
大学の知見と南砺市の地域特性を活かした交流、連携事業をする、
とは何をすることなのか、タウンミーティングの内容が気になったのです。
午前中にecoto mamaの手伝いをしたので、終了の1時から車を走らせ、
途中で妻子を実家に下ろして、一人で少し遅れての参加でした。

会場に入ったときは、金沢大学の学長である山崎光悦さんの話し中で、
その後に3人の事例発表があって、具体的な話しを伺いました。
少々疲れ気味だった僕は、一人目二人目の話しは全部聞きましたが、
三人目の話の途中から意識を失い、気がついたら事例発表は終わりでした。
その所為なのかどうか、話しにあまり強い印象は感じないままで、
とりあえず南砺市と金沢大学が、連携を進めるとだけわかったのです。

それでも後半のワークショップが始まると、熱心な参加者ばかりで、
具体的な課題が次々と出され、追加で二人の事例発表も興味深かったです。
話しはファシリテーターの誘導で、これから南砺市をどうするのか、
「○○○を○○○にする」的な将来像にまとめるのは、うまくいかなかった。
だけど話の途中で見えてきたのは、南砺市地域の人々の自立する特性で、
地域の独立心が強く、我が道を生きることを良しとする傾向でした。

例えば散居村にしても、一家一族の住居の周りに田畑を持って、
家材から家畜や川魚など、何でも家の周りで賄える暮らしをしてきた。
五箇山の山中暮らしにしても、雪で閉ざされようが孤立しようが、
それぞれの小さな集落で衣食住を賄うことで、自立的に生きてきたのです。
これから人口が減ることを思えば、この自立する小集落をリニューアルして、
住民が自由な意思で暮らせる、多様性のある集落が鍵になると思われます。

若い人の動向に関しても、今までの教育は都会へ出る人を育てており、
田舎暮らしを目指す人には役に立たないから、田舎を目指すのは難しい。
そこで田舎暮らしを目指す若い人に、田舎暮らしのノウハウを教える学校や、
新しい人が新しい文化を創造できる基盤が、必要だと感じたのです。
そういう意味では、大学が入ってくることはとても重要な要素なので、
是非ともこうした試みを育て、もっともっと活発にしていただきたいと思う。

ワークショップの時間帯には、南砺市長や金大学長は姿を消しており、
南砺市をこれからどうするか、市民目線で話し合いが出来たように思います。
参加者の中には、東京の大学から来ていた人もちらほら見えていて、
いったいどんなルートで来ているのか、ちょっと不思議で気になりました。
こうしたタウンミーティングは、年に一度か二度のことでしょうが、
できれば毎月のように開催して、自由に話し合えれば良いと思うのです。