啓蟄(けいちつ)

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山にはまだ雪がありますが、平地の雪はなくなって、
いつの間にやら、もう啓蟄の季節になりました。
そろそろ僕も、農作業を始める時期になるわけですが、
実のところ僕は、まだ何も準備をしていません。
家の中が落ち着かないせいもあるけど、それだけでなく、
今年は高齢者になる年齢で、考えることもある。

もっとのんびり暮らしたいけど、そうも行かず、
あれこれ心配事があるのは、家族を持っているから。
わかりきったことではあるけど、自分だけではないので、
僕の中では、どうでも良いと思えることも気に掛ける。
妻や娘が心配していることなら、一緒に心配して、
何か安心させる手立てを、考えなくちゃなりません。

今日はちょうど、自然農の集まりがある日で、
僕は午前中の集まりに出かけますが、妻は欠席です。
妻の妹の結婚式があるので、仕方ないのですが、
妻は3月いっぱいで、今の仕事を辞めたがっています。
その後をどうするのか、何か仕事をしたいと言いながら、
探している様子もなく、辞めるとだけ決めている。

僕があまり仕事をしていないので、面白くないのか、
最近は僕の行動を、管理するようなことを言ってきます。
どこかへ出掛ければ、何をしていたのか聞きますし、
出かけなければ、掃除や炊事をして欲しいと言う。
僕も少しはやっているし、洗濯は全部やっているし、
家のメンテナンスや、家具の手入れなどもやっている。

買い物の手間など、少しでも肩代わりしたくても、
僕の買うものは使わないで、賞味期限になってしまう。
いろいろ合わせて考えてみると、何事にしても、
自分の思い通りにしたいのが、本音かなとも思う。
それが思い通りに行かないから、イライラして、
せめて僕を、思い通りに動かしたいのかも知れない。

春風に誘われて、農作業を始めるようになれば、
日々の仕事に追われて、少しは落ち着いてくれるだろう。
そう期待しながら、僕は僕で何をするかを考えて、
お金のために働くのは、もういいかなと思っている。
自然のリズムのままに、出来ることを控えめにすれば、
そこに自ずと、自分のやるべきことは見えると思う。