温暖化で変わる漁場

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北陸富山に雪が降らない、と思ったら、
北海道で大雪になり、交通が混乱している。
沖縄では、12月だというのに気温28℃で、
海辺で日光浴が、あたりまえにできている。
これらはすべて、地球温暖化のせいで、
緯度の感覚が、間違いなくズレてきている。

そして僕らは、陸上での豪雪地帯が北上したとか、
花の咲く時期が変わったとか、注目するけど、
海の中では、もっと大変なことが起きています。
温暖化による海水温の上昇で、海流が変わり、
今までの漁場では、今まで通りに魚が捕れない。
富山湾のブリも、来年はどうなるか分かりません。

大きく日本近海を見ても、北海道東部沖合から、
親潮に乗って南下するサンマが、暖水塊に阻まれて、
東方向へ抜けていくため、漁獲高が減っています。
日本近海の各地で、今まで通りの漁法では、
捕れる魚が変わってきているので、漁にならず、
年々漁獲量が減って、漁業が成り立たないのです。

台湾や中国は、大型の漁船を何処へでも出して、
捕れる魚を何でも捕って、漁獲量を上げてきている。
だけど日本は、昔の漁場を守るために作られた、
漁船の規模や漁の時期に縛られ、自由に取れない。
このままでは日本近海に、以前からの魚はいなくなり、
新しい魚も来なくては、魚そのものがいなくなる。

市場を見れば、相変わらずサンマはありますが、
気がつけば海外からの輸入物で、日本の漁獲ではない。
こんなところからも、日本の食の自給は減っており、
農産物ばかりではなく、漁獲から見ても危ない。
さらには本来豊かだった、日本の食用山野草だって、
気候が変われば、今まで通りには行かなくなる。

膨大な資料と検討を重ねて、報告書は多いけど、
およそ何を規制しても、抜け道だらけの役所です。
規制はある方がいいとしても、世界へ視野を広げて、
温暖化によって変わる漁場を、いち早くキャッチして、
猟師がどうすれば良いか、指導する必要がある。
自然環境は毎年変化しており、対応する必要がある。

だけど実のところ、そうした対処対策では限界で、
僕らはもっと根源的に、問題を起こさない生き方をして、
地球温暖化そのものを止めないと、未来はないのです。
経済との摺り合わせを考えている間に、非常なマネーは、
人類の豊かさへのチャンスを奪い、消し去るのかも。
そうなる前に、僕らは方向転換する必要があるのです。

お金で豊かさを計れる時代は、もう終わったのです。
人類が幸せを目指して生き延びるには、何が必要なのか、
一人一人個々人の生き方が、持続可能かどうか、
そのために最低限必要な、自然環境を守るしかない。
公共のためにお金を少しと、あとは自給自足で助け合い、
自力で自由に生きる社会を、再構築する必要がある。