「自然農ガルデン」バーチャルビレッジ構想
これから将来に向けて、南砺市に増えるものを考えたとき、
空き家と耕作放棄地が、もっとも有望な財産になると考えます。
そして南砺市に増やしたいのが、これから子育てする家族ですから、
この二つを組み合わせれば、最強の将来型若者勧誘政策になる。
そこで具体的に検討すると、余所から南砺市へ移住を考える人は、
住む場所と農地があって、簡単な生活指導員がいれば安心です。
自分が移住する場合にも、農家型空き家と家の周囲の耕作地が欲しい、
であるなら、そんなセットをコーディネートすれば需要もある。
実際に自然農全国大会に参加すると、こうした適地があれば、
移住したいと考えている人は、潜在的に結構な数がいるようです。
そこへの移住呼びかけを、全国に発信してはいかがでしょうか。
問題は空き地と耕作放棄地がいくら多くても、セットを作るのは、
農家一軒と1反ほどの耕作地をセットで、年間10万円ほどで貸し付ける。
ここに5年住み続ければ住まいは自分のものになり、10年住み続ければ、
田畑も自分のものになる、とするような内容を検討していただきたい。
自然農マイスター制度を作って、2級・1級・マスターを設定し、
自然農講習を受けて、実際に自然農を始めれば2級になる。
何年か自然農を続けて、自分で自立的にできるようになれば1級、
人に教えられるようになればマスター、という具合に設定しておきます。
本来なら具体的な用地を設定して、そこに集落を作りたいですが、
それは費用が掛かりすぎるし、限界が多すぎるのでやりません。
むしろバーチャルな繋がりで自然農集落を考え、現実には点在して、
リアルな住居地の人々の生活空間に、入り込んでいただきます。
このリアルとバーチャルな空間を繋ぎ、実生活を応援するつなぎ役を、
単なる農業ではなく自然農にするのは、生活自体をブランド化して、
ライフスタイルとしての自然農を売りだし、需要を煽るためです。
将来の農的移住を見据えたクライムガルデンは、全国に数多いですが、
それらは耕作地が狭く、ほぼ趣味の域を出るものではありません。
あるいはまた、農的移住を促す優遇制度はいろいろありますが、
都会で農的暮らしを求める人に、憧れ的な要素を提供できておらず、
これを自然農によって提供すれば、南砺市型自然農ガルデンができます。
以上
南砺市の政策・行政に関わっている人たちに、検討をお願いしたい。