石垣島に現れた"月虹"

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夜に見える虹を、「月虹」と言うそうですが、
先日沖縄の石垣島で観察され、写真が公開されました。
肉眼ではもっと薄白くしか、見えなかったと聞きますけど、
こうしてスカイモニターカメラで撮ると、虹色がよくわかる。
写真は石垣島天文台から公表されたもので、この天文台は、
7月7日のイベントに、一度参加したことがあります。

天文台の近くには、この写真と同じ眺望の展望台があって、
石垣市街の様子の向こうには、竹富島が見えるのです。
ちょうどその竹富島方向に、夜の虹が架かって見えたらしく、
幸せを招く虹が現れたとして、日本中で騒がれているようです。
写真が撮られた16日は、ちょうど満月の夜ですから、
一番いい状態で、月虹が見られたと言っていいでしょう。

石垣島天文台は、今年でオープンから10周年となり、
ちょうどお祝いするような、鮮やかな月虹だったと言われます。
沖縄は米軍基地の問題で、大きく騒がれてはいますけど、
石垣島から竹富島にかけては、今でもまだ平和な地域です。
この平和な南の島でも、過去には大きな天災もありましたし、
国境の島として、これからは戦禍も心配になるところ。

実は石垣島にも戦争の跡はあるのですが、本島に比べれば、
被害など無かったと言っていいくらい、微々たるものでした。
僕らはその場所を目印にして、珊瑚礁の海を潜るし、
また見張り台だった場所は、涼しくて眺めのいい場所です。
アメリカ軍が侵攻したとき、すでに戦力を無くしていた八重山は、
大艦隊には見向きもされず、素通りされたと聞いています。

それでもアメリカ軍の占領があって、日本復帰があって、
大々的な開発による自然破壊もあって、今日の八重山がある。
幸せを招く月虹は果たして本当に、島の人たちを幸せにするのか?
観光の島から軍事の島へ、変わろうとする島の人たちは、
この虹を、どのような思いで見たのでしょうか。
来年も穏やかな島のままで、いてくれますように・・・