困った長雨


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今月は各地で台風が猛威を振るい、被害も出ているようですが、
砺波平野では豪雨はないけど、晴れ間の少ない雨の日が続いています。
この長雨によって、お米の稲刈りができないばかりでなく、
ちょうど収穫期の大豆類や雑穀類も、水浸しで酷いことになっています。
乾燥用のハウスなど、施設がある人には大した問題で無くても、
僕らのような農家でない者には、自然界の乱れはそのまま響くのです。

昨日は久しぶりに晴れたので、細赤米の稲刈りをしたのですが、
畑の方は何もできなくて、チェックすると大変なことになっている。
タカキビが折れて膨らんだ実が地面に接しているところでは、
実からそのまま芽が出て、すでに若葉が勢いよく育ち始めていたのです。
逆にようやく芽が出ていた白菜や葉物は、水浸しで腐ってもおり、
どこをみても、例年に無い自然の力が野菜や雑穀をいたぶっているのです。

せっかく実りの良かった作物が、この長雨で腐り始めていたり、
収穫しようにも水浸しで、どうすればいいか迷うことが増えてきました。
ともかくここで収穫できなければ、今年一年の苦労が水の泡になる、
そう考えて、理想的な形で無くてもまず収穫を優先させることにしました。
写真に撮ったのは、小降りの雨の中で取った黒大豆の一部ですが、
家の中において、扇風機をかけたりして乾くのを待っているところです。

モチアワやキビを見ると、今のところ異常はなさそうですが、
本来ならもう収穫したい時期なのに、びしょ濡れで置くところもない。
こんな事態の時は、それなりの施設がある農家がうらやましく、
どこか適当なところがあれば、移り住みたいと思ったりするのです。
特にこの2~3日は、亜熱帯かと思うような高温多湿なので、
天気予報の一週間後にでも、晴れマークを探しながら暮らしています。