野麦峠~奈良井宿

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台風が来ていることは、わかっていたのですが、
松本へ行く用事があったので、野麦峠越えを選びました。
今まで木曽路へは行ったことがなく、気になっていたので、
19号線に入って、奈良井宿だけでも見ておきたかったのです。
出発前に台風状況と、雨雲の様子をチェックした上で、
午前中に峠を越えれば、大丈夫と踏んだのです。

すでに一昨日から、ずっと雨が降っていたので、
大丈夫と考える根拠は、漠然としたものでしかない。
だけど安房峠越えを選んでも、同じ状況でしたし、
糸魚川を経由するのは、もっと雨雲が多い様子だったのです。
野麦峠越えは、できれば天気の良いときがいいでしょうが、
今回チェックしておけば、次回の計画も考えやすい。

そんなこんなで、白川から飛騨清見だけ高速を使い、
高山清美道路を高山西で降りて、41号線を南下して美女街道へ。
と書きはしましたが、細かいところはよくわからないまま、
カーナビを頼りの行程で、とりあえず飛騨朝日村まで行きました。
そこで天気状況を見て、さほどの雨でもありませんでしたから、
最終的に野麦峠越えを決断して、奈良井へ向かったのです。

地理的な距離感がよくわからなくて、木曾街道から、
野麦街道へ入ったのは、まだ11時前だったと思います。
雨はたいしたことはなかったのですが、霧のようになっていて、
せっかくの峠付近では、ほとんど風景が見えません。
峠を越えてまもなくに、フランス人らしい男性のチャリに出会い、
高山までの道を尋ねられましたが、行き違ったのはそれだけ。

ヨーロッパ系の旅人は、一人旅によく会いますが、
こんな雨の中を野麦峠越えとは、さすがに驚きました。
別に道に迷ったようでもなく、少し言葉を交わして、
道が間違っていないことを確かめると、また走っていきました。
僕は妻子を乗せていましたが、峠から奈良井までは遠くて、
いつの間にか妻は寝てしまい、奈良井に着くまでそのままでした。

なんとか奈良井宿に着いたときは、姫が寝てしまっていて、
ここは妻が気に入りそうな街道なので、僕は姫と留守番です。
妻は喜んで街道を歩き始めたまま、1時間近く戻らないし、
姫は起きそうにないので、僕も何枚か写真を撮って妻を呼び戻します。
あんまりゆっくりしていては、松本に着くのが遅くなるから、
ここは気に入った程度にとどめ、また来ることにして先を急ぎます。

19号線を北上して、松本市内をカーナビで抜けて、
細い路地をくねくね曲がったところで、美ヶ原温泉到着です。
うまく早めに着いたので、温泉手形を借て近所の温泉へ、
回ったのは2カ所だけでしたが、気持ちの良いお風呂でした。
松本の奥座敷とも言われる温泉地で、家族水入らず、
気持ちの良い逗留を、することができました。