一緒に農作業

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姫には農的暮らしが好きになって欲しい、と思うので、
なるべくイヤにならない程度に、農作業に連れて行きます。
すると姫も、何か手伝いたいと言うので嬉しいのですが、
残念ながら今のところ、ほとんど役には立ちません。
むしろ邪魔になることが多いので、忙しいときは邪険になる。

そこでなるべく、忙しくない状態で連れて行きますが、
そうすると姫に振り回されて、農作業どころではなくなる。
特に夏場には、ちょっと作業をするとすぐに暑いと言い出して、
それはもう、ガリガリ君を食べたいと言うことでしかない。
仕方がないので妻を農作業に残して、僕は姫とお店へ行きます。

僕ら家族は車が一台しかないので、どこへ行くにも一緒で、
週に2回ほどまとめて買い物に行くときも、3人一緒に行く。
そのときは何でも売っているような、大きなスーパーへ行くので、
店内にはどうしてもお菓子があり、姫はそこへ吸い寄せられる。
甘いものはダメだと言ってあるから、甘くなければいい、
と言うことになるけど、実際は甘いものを欲しがって買う。

どうも少し甘やかしすぎかな、と思うことも確かですが、
これだけ嗜好商品に満ちた社会で、全部ダメだというなら、
やっぱり人里離れた山の中へでも、移住するしかないでしょう。
町中で暮らすとは、化学調味料や糖分にまみれて生きるしかなく、
それをシャットアウトするのは、難しい時代なのです。

それでも何かとごまかしながら、一緒に田畑へ出かけ、
姫にできることがあれば、労を惜しまずに一緒にやってみる。
こうして小学校に入る頃になれば、実際にお手伝いできるだろうし、
そのお手伝いが楽しいとなれば、自然農を楽しんでくれる。
そう思って、今は時間を気にせず一緒に農作業をするのです。

思惑通りに行かないかもしれなくても、それはそれでいいので、
今はなるべく楽しく、姫には楽しい記憶をたくさん残したい。
僕は若くないので、いつまで生きられるかわからないし、
別に悲観的になるのではなく、常に別れを覚悟する必要がある。
そのときが明日であっても、心残りの無い生き方をしたい、
そう思うから、一日一日の幸せを大切にしたいと思うのです。