新しい流れ・・・

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近年の平野や石垣島を見ていると、新しい流れがあるようです。
一つには軍事化の方向で、与那国島による自衛隊誘致を皮切りに、
石垣島でも誘致する話があって、市議会でも議論されているようです。
今年の春にも一度議決されようとしましたが、反対多数となって、
今のところ誘致の話は棚上げ状態ですが、近い将来には通るでしょう。

石垣島の離島桟橋から、大型船の着く桟橋のさらに向こう、
新しく作られた桟橋には、海上保安庁の艦艇が7隻並んでいました。
数年前まで、一度に複数の艦艇を見ることさえ珍しかったのに、
今では当たり前のように、石垣島を艦船の基地にしているようです。
しかも港湾関係者の話では、さらに拡張工事が進められており、
民間では考えられない深さまで、浚渫していると聞きました。

今は新しい空港もできて、観光客が増え続けていますから、
しばらくは自衛隊の誘致にも反対派がいて、実現しないかもしれない。
だけどこの先、観光産業がどこかでつまずきでもすれば、
大量に増えた宿舎や産業を維持するために、誘致されるでしょう。
過剰な経済繁栄は、結局どこかで軍事と繋がる可能性を秘め、
新設された設備やインフラは、やがて軍事インフラに変わるのです。

そんなあまり嬉しくない流れと同時に、一方でこの島では、
大勢の移住者が住み着いて、新しい文化を築きつつもあります。
島内のあちこちに新しい家ができて、リゾートの雰囲気が加速され、
旧来の観光とは違った、新しい楽しみ方も増えてきているのです。
たとえば前出の与那国島で人気だった、与那国馬の乗馬など、
石垣島の牧場でも飼育されるようになって、乗馬も始まっています。

リゾートでの乗馬は、ハワイなどでも盛んなようですから、
これからしばらく人気が続き、業者も利用者も増えるでしょう。
今回は乗ってみるチャンスはありませんでしたが、平野の牧場でも、
すでに与那国馬がやってきており、乗馬体験も受け付けています。
海岸で泳いでいるときに、その体験者たちがやってきて、
海の中に入りながら、乗馬しているのを目撃しました。

美しい海と自然があって、こうした乗馬体験などが盛んになれば、
この先当分は自衛隊の誘致などしないでも、島は繁栄するでしょう。
移住者がますます増えて、様々な観光や農業が盛んになれば、
それによって経済も成り立ち、自衛隊はむしろ邪魔になるかも。
そんな将来を夢見ながら、今回の石垣島旅行を終えました。