子育て支援

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今度の参議院選挙を含む、日本の国政選挙では、
相変わらず、経済のことばかり叫ばれていますが、
こんな国は世界中でも、珍しいのではないでしょうか。
経済がどうでも良いとは言わないけれど、もっと大切な、
国民の暮らしは、お金だけの話だけではないのです。

国の政策としてできる、福祉を考えてみたときも、
この国は長らく、高齢者には優しいけど子育てには厳しい。
例えばオーストラリア、アイスランドアイルランドなどでは、
対GDP比率における、高齢者向け資金と家族子ども支援資金は、
あまり変わらないし、多くの国で2倍~4倍程度になっている。
ところが日本では、高齢者向けが11倍もあるのです。

いくら子育てはお金だけの問題じゃない、と言っても、
先進諸国で、日本よりも子育て支援のGDP比率が少ない国は、
韓国だけという事実は、あまりにもお粗末な気がします。
この事実が、少子高齢化を促進してきたのでしょう。
この数字は2012年の統計で、今は変わったかもしれませんが、
大きく変わったとは思えないのが、子育て家庭の実感です。

幸い南砺市では、ある程度の子育て支援が続けられており、
先日は5番目の子が生まれた家族に、100万円支給されたとか。
この話は確認してませんけど、確かに子どもを増やす努力は見える。
僕は来年には高齢者ですから、両方に関わるわけですが、
自分のことはもう先が見えていますから、あまり気にならなくても、
子育てのことは、やっぱり大いに気になるのです。

今回の参議院選挙から、選挙権の年齢が18歳に引き下げられ、
若者の意見が、以前よりも反映されやすくはなりました。
だけど人口比率から見ても、高齢者は圧倒的に多いのです。
この高齢者が喜ぶような、政策ばかり実施されては、
声の届かない子どもたちの未来は、どうなってしまうのか。
一番大変な思いをしている、子育て世帯をもっと大切にして欲しい。

フランスなどは、子育て支援を手厚くしたことで、
少子化が止まった、と聞いていますがどうなんでしょうか。
保育施設の改善や、教育費の無償化なども大切とは思いますが、
そうしたインフラが整っていないなら、せめて各家庭に、
もっと手厚い子育て支援を、してほしいと思うのです。