沖縄戦慰霊の日

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毎年6月23日は、沖縄戦終結した慰霊の日です。
先の戦争で、沖縄がどれほど悲惨な被害を受けたかは、
多くの記録に残されていますので、疑う余地はありません。
特に沖縄は地上戦が行われ、多くの県民が犠牲になって、
いまだにアメリカ軍の基地が、幅をきかせている。

戦後しばらくの沖縄統治時代には、アメリカ文化が浸透して、
そのことが人権意識を高め、今の基地闘争に繋がっている。
南国特有の明るさと、不屈の精神を併せ持つ沖縄には、
同じ日本の中でも独特の感性があり、僕はとても落ち着ける。
その沖縄での慰霊の日は、毎年関心を持って見ています。

去年の23日は沖縄行きの直前で、仕事勤務が忙しく、
この日に何があったのか、チェックしませんでした。
今改めて見ると、阿倍さんが沖縄全戦没者追悼式で挨拶し、
地元の住人からは、「帰れ!」とヤジが飛んだ記事があります。
そのときの様子が、上に載せた写真からうかがえるでしょう。

馬鹿の一つ覚えみたいに、「沖縄の基地負担を軽減するため」
と言い続ける基地移転には、沖縄県民に説得力が無い。
本当に負担を軽減する気があるなら、鳩山元首相が言ったように、
最低でも県外移設を実現しないと、口先にもならないのです。
つまりアベノ独裁は、アメリカのことしか考えていない。

政治にはずっと関心がありますが、ジョン・レノンの言うように、
それは夢を見るような関心で、それでいいとさえ思っています。
汚れた利権にまみれて政治に携わるより、純粋に市民の地益を願い、
市民活動によって、理解者を増やす道を選んでいるのです。
何をするにも経済拡大を望まないために、選んだ道筋と言えます。

一国の首相が、戦争慰霊の挨拶で国民にヤジられることは、
世界的にも珍しいようで、海外メディアではニュースになっている。
特にイギリスでは、国営BBCでさえ扱われていたようです。
ところが日本ではさほど注目されず、ニュースにはならないし、
どうせ沖縄のことだから、みたいな雰囲気さえあったかもしれません。

今年も慰霊の日がやってきて、僕は沖縄行きの準備を始めます。
僕の沖縄への関心は、最初はその海の美しさに惹かれたものですが、
きっかけとなった海の珊瑚礁は滅び、今はもう見る影もない。
それと比例して増えた観光産業は、島の様子を変えてしまったけど、
僕はそれさえも、島の住民を幸せにしているとは思えない。