朝から晩まで

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今年は時間的に楽だろうと思っていた、田植えですが、
何かと用事が多くて、結局思うように捗りません。
毎朝4時半に起きて、5時には田植えに行っていますが、
8時に朝ご飯を食べに帰宅した後は、家族の用事が優先する。
妻が週に2回ほど、農園にアルバイトに行くときは、
僕が車で送っていくし、姫の面倒を見ることもあるのです。

最近は姫を保育園に預けることも増えて、少し楽ですが、
ずっと家にいて面倒を見るときなど、僕は何もできません。
世の中には子育てしながら、仕事をする人もいるとか聞くけど、
僕など姫がいると仕事に集中できないし、何もできない。
たまに寝ていてくれたりすると、なんて楽なんだろうと感じて、
これではいけない、と反省することしきりです。

子どもと一緒に過ごす時間は、大切だと思っていても、
これが毎日ずっと続けば、そのストレスは相当なものでしょう。
外で雇われて仕事をすれば、適当な収入になるけれども、
家で子育てをしていても、いただける手当は微々たるものです。
子育てをするのが女性だとする概念も、それなら女性に、
それだけの手当を払っているかといえば、全くそうではない。

ついでに言えば、僕の自然農による農作業にしても、
朝の5時から夕方の6時まで、13時間働いても収入は少ない。
だけどこうした働きによって、健全な暮らしができると思うから、
報酬は少なくても、一生懸命に働いて米や野菜を作っている。
もしかしたら子育ても同じで、報酬に関係なくやりがいがある、
だからこそ報酬は改善されてこなかったとすれば、おかしいだろう。

今の社会ではせっせと働くよりも、利権に絡んで書類を整え、
何事もなく時間を過ごせば、それで大きなお金を得ることができる。
楽して儲けることが流行るから、その行き着く先は詐欺になり、
世の中あらゆる詐欺が横行して、その金額も天井知らずだ。
少なくとも健常者であれば、手足を使って誰かのために働いて、
そこで初めて報酬を得るような、そんな社会であって欲しい。

僕らは夫婦ともに定職はないけど、お互いに働いてはいるのに、
定職がないことで浮浪者のように言う人も、いるようです。
たしかに僕は浮き雲のように生きるのも、好きではあるけど、
子どものことを思うときは、世間の評価も気になります。
自分の生き方を見せることの大切さと同時に、多くの人たちと、
どのように生きていくかが、子どもの将来に関わるからです。

自分だけ良ければいい、と考える人にはなって欲しくないけど、
苦労ばかりして幸せになれないのも、やっぱり困るのです。
もっとバランス良く世界を知り、生き方を考える人になって、
自らの生き方自体が、社会をより良い方向へ変えていけるような、
そんな人生を歩める人に、なって欲しいと思うのです。
親子で過ごせる貴重な時間を、大切に味わって生きたいですね。